著名なジャーナリストである夫、アウグスト・ゴンゴラと、国民的女優でありチリで最初の文化大臣となった妻、パウリナ・ウルティア。20年以上に渡って深い愛情で結ばれたふたりは、自然に囲まれた古い家をリフォームして暮らし、読書や散歩を楽しみ、日々を丁寧に生きている。そんななかアウグストがアルツハイマーを患い、少しずつ記憶を失い、最愛の妻パウリナとの思い出さえも消えはじめる―。本作は、アルツハイマーを患った夫アウグストと、困難に直面しながらも彼との生活を慈しみ彼を支える妻パウリナの、ささやかな幸せにあふれる丁寧な暮らしと、ふたりの愛と癒しに満ちた日々を記録した感動のドキュメンタリーであり、真実のラブストーリーだ。
『83歳のやさしいスパイ』(2020)でチリの女性として初めてアカデミー賞

にノミネートされたマイテ・アルベルディが監督を手がけ、本作で自身二度目となるノミネートをはたす快挙を成し遂げた。(公式ウェブサイトより)
<2024年12月8日 劇場鑑賞>
和歌山のミニシアターで上映されていたインディーズ・ムービー。この新作を公開してくれたおかげで、数年前の同監督作品「83歳のやさしいスパイ」も見ることができたわけです。この新作映画もドキュメンタリー。カメラも、主人公たちに接近していて、寄り添うような画がたくさんありました。
この映画では、主人公の二人は双方成功した知識人で、しかも奥さんの方が随分お若いんですね。なので、夫がアルツハイマーになっても、老々介護になることなく、常に励まし、支えているという、本当に美しい物語でした。これはこれで一つの理想形ではあるでしょうね。
しかしながら、性格の悪さを自認しながら、また非難を承知で言わせてもらうと、生活やお金に何不自由なく、家の改造(これはアルツハイマーになる前にし終えてあったのかもしれませんが)から、夫の要望に添うような生活、途切れることのない愛情行動(顔を包むように抱きしめる、常に励ます、など)、その他どれを取っても、ちょっと理想に過ぎるかな、と思いました。そりゃ我々一般庶民だって、充分なお金があれば、働きながら介護しなくてもヘルパーさんや看護師さんを雇えるし、安い老人ホームを探さなくてもいい。その”安い老人ホーム”すら自分の年金だけでは入れなくて、生活の懸かった仕事に行きながら、居宅で面倒見るしかない子供たちも一杯いる。自然に囲まれた自宅、昼間からゆっくり一緒に散歩、帰ったらリビングでお茶、なんてカップルがどれだけいるでしょうか。一緒にいただくスイーツもおいしいものなんでしょうね。
奥様も本当に献身的でした。私、そんなに余裕のある生活したことないんでよくわからないのですが、こんなに穏やかに、腹を立てることもなく、こんな風に過ごせるものなのでしょうか。また、アルツハイマーと言っても、本人もこれほど穏やかに、毒のある発言もせずにいい人でいつづけられるものなのでしょうか。偏見に満ちていたらごめんなさい。私の両親などは、元気な時でも毒ばっかり吐いてたものですから(笑)。
ともかく、性格の悪い私は、終始冷めていました。映画だから楽しまなければいけないのにアホな私。こんな感想を書いてごめんなさい。
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