地震が起こると震度とマグニチュード(M)という二つの数字が報道されます。地表で揺れが検知されるとテレビのテロップなどで震度速報が流れます。その後に「先ほどの地震の震源は千葉県南部、地震の規模を表すマグニチュードは5.3。この地震による津波の心配はありません」といった地震の情報が付加されます。
震度は日本全国に数多く設置してある「震度計」によって計測された、その場所での揺れの大きさを表します。一般に震央に近い場所では大きな震度が、震央から離れると小さな震度が観測されます。同じ明るさの電球でも近いほど明るいのと同じです。
一方で「マグニチュード」は地震そのもの規模を表します。電球が明るいほどまぶしくなるのと同じです。震度とマグニチュードで混乱が見られる場合がありますので、両者の違いを正しく理解することが大切です。
震度階級の決定方法は1996年を境に大きくかわりました。 1996年以前はおもに気象台の観測員が自身の体感、建物の被害状況などをあらかじめ決められている階級表に当てはめ、震度0(無感)から震度7(激震)までの8段階の震度を決定していました。新聞などの見出しでたまに使われる「激震」という表現はこの震度階級が由来です。
1995年兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)では地震発生当初は震度6が最大震度とされていました。しかし、気象庁の現地調査により、震度7に相当する揺れ(家屋の30%以上が倒れ、山崩れや地割れが起こる)が襲っていたことがわかりました。
兵庫県南部地震を教訓にして、迅速な震度決定のため1996年に「計測震度」が導入されました。現在は、全国に設置された震度計(2018年現在、約4370箇所)で観測された揺れの大きさから自動的に震度が計算されます。現在の気象庁震度は、震度0から震度7までの10段階(震度5と震度6はそれぞれ弱と強の2階級に分割)に分かれています。
マグニチュード(M)は地震が発するエネルギーの大きさを表す指標で、地震波の振幅から計算されます。しかし、地震波は周期の長い波や短い波などを含むため、注目する波の周期によりその振幅が変わります。
日本でよく使われる気象庁マグニチュード(Mj)は、地震被害(建物の倒壊)によく対応するとされる周期5秒以下の波の振幅に注目したものです。しかし、短い周期の波を使うと大きな地震の規模を正確に表現することはできないため、大きな地震に対してはより長い周期の波を用いて求められるモーメントマグニチュード(Mw)がよく使われます。
地震の規模は、マグニチュードが0・2大きいと約2倍、1大きいと約32倍、2大きいと1000倍になります。歴史地震についてはこれまでの研究で求められている値、おおむねM8を超える大きな地震はMw、それ以外の地震についてはMjを用いていますが、標記はすべて「M」で統一しています。
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