解説
名声と権力欲に憑かれた女をクールに演じたフェイ・ダナウェイのオスカー受賞作。日々視聴率競争にしのぎを削るアメリカの巨大ネットワークを舞台に、そこに生きる男女の野望と絶望、TV業界の内幕を赤裸々に暴いた問題作。アカデミー賞では作品賞含む10部門にノミネートされ、ダナウェイの主演女優賞ほか4部門を受賞した。
物語
大手ネットワークで長年キャスターを務めてきたハワード・ビール(ピーター・フィンチ)は、視聴率の不振から解任を言い渡される。精神状態が不安定になったビールは、次週生放送中に自殺すると予告し、一大スキャンダルに発展。翌週、報道の責任者マックス(ウィリアム・ホールデン)がビール最後の放送を見守る中、エンタメ部門の新鋭プロデューサー、ダイアナ(フェイ・ダナウェイ)は、ビールを利用して新番組を立ち上げようと画策する。
こぼれ話
脚本のパディ・チャイエフスキー(1923〜81)は、NY出身の劇作家、脚本家、小説家。1950年代始めにTV業界からキャリアをスタートさせ、自ら台本を手掛けたTVドラマの映画化『マーティ』(55)でアカデミー賞・脚色賞を受賞。そして、大病院での医療ミスを題材にした『ホスピタル』(71)と古巣であるTV業界の内実に切り込んだ本作で2度オリジナル脚本賞を受賞し、単独でアカデミー賞・脚色賞と脚本賞を3度受賞した唯一の人物となった。(午前十時の映画祭 公式ウェブサイトより)
<2024年11月24日 劇場鑑賞><午前十時の映画祭>
フェイ・ダナウェイが好きです。それで、この映画にも飛びついたのだけれど、見てみるとなんと監督はシドニー・ルメットでした。他にもウィリアム・ホールデン、ロバート・デュバルなどが出ていてびっくりしました。町山氏の解説で、映画「ジョーカー」の”頭を撃ち抜く動作のシーン”は、この映画のパクリということでしたが、事実としてそういうことはあったのかもしれませんが、映画では”撃たれて”ました。まぁそれを指しての行動なのかもしれませんが。
さて、あらすじは上にある通り、人気者だったキャスターが落ち目になり、そのまま自殺を予告。クビになるところをもう一度だけ番組を任され、半分やけくそで(?)テレビ業界の欺瞞などをぶちまけたところ、再び大人気に。バックグラウンドとして、当時のアメリカは皆が不安な時代だったとか、いろいろな要因はあったようですが、しかしながら、そんなに毎日出て来て世の中の欺瞞や普通の人が報われない不満を吐露しても、数日はウケるかもしれまんが、短い期間で飽きられるのではないか、と思うのは私だけでしょうか。映画では来る日も来る日も大ウケで、野心を燃やしたテレビプロデューサー(フェイ・ダナウェイ)が、またまた過激な新番組を企画してゆく、という流れになるのですが(それに若い美人だった彼女の不倫が絡んだりする)、見ていてとても不安定な感じがしました。
「そんなこと続かない」という良識と、そういうものに熱狂する層の危険さが怖かったし、また得てしてそういう”層”は冷めやすい。ハラハラしました。で、そのうち番組は飽きられて視聴率が下がるのかと思いきや、そういう展開ではなく、いろんな方面から圧力がかかった結果、当のキャスターが考えを変えるという運びに。それは視聴者ウケがよくなかったため、途端に彼は厄介者に。そして・・・。
話があまりに極端すぎて、なんだか冷めてしまってました。本当にこんなことがあったの?いくら業界が冷酷無比で視聴率第一とは言え、こんなことで出世街道に乗る奴がいるということ?ちょっと理解の範囲を超えてしまってました。私が甘いだけなのか、時代が違うのか。その辺はよくわかりません。
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