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2025年01月27日09:28

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もしも、統合失調だったら…深刻な他我問題 ☆

■殺人未遂容疑で46歳男逮捕=黙秘、無差別に刺したか―長野駅前3人死傷・県警
(時事通信社 - 01月26日 08:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=8180824

他我問題とは、「他我(他人の自我)をいかに認識ないし経験できるのか」という哲学的問題です。
私見によると二つに分離できます。
1 他人の存在
2 他人の意識の内容

1ですが、自分の存在も人は認識できていません。
「われ思う、ゆえにわれあり」(私は本当に私が存在するかと疑っている。だから、私は存在する。思うは、pense つまり、think)
の正確な意味は、「われが存在すると仮定して、思っていると仮定すると、わたしが存在することになる」というものです。有名なデカルトのコギトですが、証明にはなっていません。

しかし、存在が証明できないものは、ないわけではありません。証明をペンディングして前に進むしかありません。

そうすると、2ということになります。
2は、イギリス経験論ではないですが、類推的に知るということになりますが、統合失調の人の場合は類推できません。分節(言葉を使って大まかなところをとらえるという作業)できないからです。

たとえば、小池栄子さんの大ファンの男がいたとします。自分はファンではないとしても、「あのふくよかな胸やくりくりっとした目にひかれているんだな」とある程度、彼の気持ちに迫ることができます。

それが、できない。
たとえば、メンタルクリニックに通っている患者の「院長は悪魔です」という書き込みの意味や書き込むときの心理は、われわれ正常人にはわからない。

「刺せ」と命令する声がした
というのは知ることができそうですが、その体験と似たものは命令が微弱なものしか体験していません。「起きよ」という声がして起きたら、危うく遅刻するところを助かった…という程度です。
ところが世間には、「飛び降りろという声がして三階から飛び降りたら後ろで火薬が爆発した」というすさまじい現象もあります。
この人の場合は命拾いしたのですが、三階から飛び降りるようなすさまじいことを、心の声の命令によって成し遂げる。それがすごい。

だから、犯人が統合失調だった場合、それをどう評価するかは、非常に難しい問題です。第一、「刺せという声がした」などは、自己申告であり証拠がないですから。

犯人を擁護するつもりは一切ありません。

ですが、統合失調だった場合、今までの病気の評価の先に踏み込んでいただきたいと思います。それが犠牲になった方のご不幸を次の世代に活かしてゆく、ほとんど唯一といっていい途だと思います。

改めて、お亡くなりになった方のご冥福をお祈りいたします。
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