『瀬織津姫』 木村 正治
先日、瀬織津姫の御魂が鎮座する六甲山の祠にお参りした際にかねてから疑問に感じていた事を尋ねてみました。
私には審神者の能力はありませんので祠を管理されている大江幸久さんに尋ねてみました。
「世の中には何人も自分が瀬織津姫ですと述べている方がいますが、いかがでしょうか?」
これに対する大江幸久さんの回答は
「それは完全にアウトです。瀬織津姫は完全に生き切っており誰かに生まれ変わったような事はありません。」というものでした。
大江幸久さんは以前、審神者の方を通じて瀬織津姫の御魂と様々な質問ややり取りをされており、著書も出版されています。
私の疑問は氷解しました。
何か違和感を感じていたからです。
自分は瀬織津姫だと言っている方は何人かいらっしゃいますが、私は否定はしませんがしかし共鳴もしていません。
では何故、自分が瀬織津姫だと言う方々が現実にいらっしゃるのでしょうか?
それは本人がどこかで強く思い込んでいるのでしょう、という事で私と大江幸久さんは一致しました。
昔から日本には霊的能力が高い方々は多数いらっしゃいます。
それは他国より割合としては多いでしょう。
巫女さん
審神者
霊能者
神官や宮司
などなど、様々な能力の高い方々は昔から日本には多数いらっしゃいます。
しかし明確に言える事は何れの方々も人間なのであり神ではないという事です。
巫女さんは神と繋がる能力のある女性です。
審神者は神や神界と問答や意思疎通ができる方です。
しかし神ではありません。
ここを間違えてはならないと私は思います。
神や神界のご意思を正しく人間界に降ろしたり反映させるように伝える事が、そのような能力の高い方々の務め、使命です。
しかし人間はどこかで自分が神であるかのように錯覚して自分が神であるかのように言動するようになる過ちをしてしまいます。
そうなれば何かの間違いが起きるでしょう。
あの人はまるで瀬織津姫のような方だ、というのは問題ないでしょう。
しかし自分が瀬織津姫だと言うようになればやはり何かが違います。
中には自分が瀬織津姫だと名乗りながら商売をしている方がいると聞いていますが瀬織津姫の御魂がそれを眺めてどのように思うでしょうか?
また自分の前世が天照大神という女神だったと言っている方がいましたが、天照大神は男
でしたから根本が違います。
単に自分は天照大神の生まれ変わりなのだと固く思い込んでいる方なのでしょう。
自分で思い込んでいるだけなら良いですがそれを人々に語り商売にしていたなら問題です。
しかし世の中は残念ながら、そのような疑問を感じるスピリチュアル分野の人物に何万人もが殺到して講演会に参加したり本を買います。
天照大神がこれを見たらどう思うでしょうか?
確かに日本人の信仰や風習では立派な方を死後に神として祀る事もあります。
神社になった人物もいます。
菅原道真や乃木希典、東郷平八郎などです。
しかし菅原道真や乃木希典、東郷平八郎は生前に自分が神であるとは決して述べていません。
むしろ真摯に神仏のご加護を祈りました。
風の時代です。
神界から風が吹いて様々な偽りが吹き流されて世の中が清らかになればと願います。
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