過去に同志がバクダッド市内中心部の友好平和連帯協会の本部を訪問したときのお話です。協会の本部、れんが造りの建物で、友好協会のハシミ会長に面会しています。ハシミ会長は、「日本政府が湾岸戦争以来、アメリカの側についているのは残念だ。」
「アメリカはイラクの石油利権を自分たちのものにするためにイラクを破壊しようとしており、イラクの後はサウジアラビアなどの油田も自国の直接支配下に置こうとしている。日本は中東諸国と直接取引し、石油を購入しているが、中東におけるアメリカの野望が実現したら、日本はアメリカに忠誠を誓い続けないと石油を購入できなくなる。」
「アメリカは中東の主要な油田をすべて直接支配することで、日本や西欧がアメリカに従属せざるを得ない状態を作ろうとしている。だから日本はアメリカに反対した方が良い。」と語ったそうです。
加えて、ハシミ会長が強調していたのは、宗教、イラクはスンニ派、シーア派、キリスト教徒など、さまざまな宗教の複合体だが、和を重視しているのだと強調していたそうです。数年前、アフガニスタンでタリバンがバーミヤンの巨大石仏を破壊したが、あれはイスラム的な行為ではないと言う。
タリバンは何年間もアフガニスタンを統治していたのに、ずっと石仏は無事だった。石仏が壊されたのはタリバンが政権を追われる半年前のことで、そのころから始まったアメリカの謀略によって、タリバンは石仏を破壊せざるを得ない状況に追い込まれたに違いない。
イスラム教徒は、あなたがた仏教徒と友好関係を望んでいるのに、アメリカの策動によって大仏が壊されてしまった、とハシミ会長は述べたそうです。そして副首相はなるべく多くの平和代表団に会うようにしているといいます。
副首相の日程と、あなた方の日程が合ったので、会えることになったということです。バクダッドに来た田原総一郎氏は、副首相に会うためだけに2日間ホテルで待たされたといいますが、それを比べるとあなた方はラッキーだと言っていたそうです。
フセイン政権は、多宗教・多民族国家で潜在的に反政府勢力が出てきやすいイラクを、弾圧なども行いながら何とか一つにまとめているが、北部のクルド人が事実上の自治を維持しているように、国内の宗教や民族の問題は、イラクが統一を維持する際の弱点である。アジズ副首相は「日本はアメリカを支援すべきではない」と語った。
イスラエルはアメリカをアラブとの戦争に引きずり込むため、中東を混乱させることを狙っている、という分析だった。「日本は敵ですか、味方ですか」と尋ねると、ガイドは「ときどき味方で、ときどき敵かな」とやや冗談めかして言ったそうです。
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