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2024年12月09日05:29

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アルツハイマー病の特徴

認知症の60%以上をしめるアルツハイマー病は、脳内に老廃物がたまり、ニューロンが死に至ることから、記憶を失ったり思考能力が低下したりする病気です。驚いたことに老廃物の蓄積は、アルツハイマー病を発症する10〜20年前からすでにはじまっています。

また、アルツハイマー病を発症する頃には、それ以上蓄積しない程度にまでたまっていることもわかってきました。つまり40代ごろから、着実にアルツハイマー病は忍び寄っているのです。残念ながらアルツハイマー病を完治させる薬はまだありませんが、進行を遅らせる薬はすでに発売されています。

また、行動・心理症状に対する適切な介護対応で、症状を軽減させることも可能です。早期発見・早期対応が、認知症の治療にはとても大切なことを覚えておくといいと思います。アルツハイマー病が原因の認知症を、「アルツハイマー型認知症」とよびます。

認知症の60%以上がこのタイプで、今も増え続けけています。アルツハイマー病は、「アミロイドβ」や「タウ」といった、脳内に蓄積する老廃物が原因と考えられています。アミロイドβは、ニューロンの細胞膜にある「アミロイドβ前駆体タンパク質 (APP)」からつくられます。APPはニューロンの成長や修復にかかわる物質です。

役割を終えると切断され、アミロイドβとして細胞外に放出されます。通常ならその後、脳内の掃除機能によって排除されますが、加齢とともに掃除機能は低下し、凝集して「老人斑」というかたまりになります。

一方、タウはニューロンの栄養物質を運ぶ「微小管」を構成するタンパク質の一種です。しかし、アミロイドβの蓄積が進むと、タウは微小管から離れ、微小管は崩壊します。栄養が行きわたらなくなったニューロンは、死にいたります。

こうしたニューロンの死や、働きが悪くなったことで、記憶力や行動能力などが失われ、日常生活に支障をきたす状態になるのが、アルツハイマー病の特徴です。そもそも「記憶」は、どのようにして脳に蓄えられるのでてしょうか。

目 (視覚)や鼻 (嗅覚),皮膚(触覚)といった各感覚器官から送られてきた信号はまず、大脳辺縁系にある「嗅内皮質」に集められ、その後、隣の「海馬」に送られます。嗅内皮質には、あらゆる感覚情報が集められます。

海馬ではこれらの信号を整理・統合し、大脳皮質にある「視覚野」や「嗅覚野」といった、それぞれの情報を処理する場所へと送り、記憶として格納します。何かを思いだそうとする際は、この逆の経路を辿る事で記憶がよみがえります。しかし、アルツハイマー病で最初にニューロンの死滅がおきるのが、この嗅内皮質と海馬なのです。

そのため、もの忘れや記憶障害が、最初の症状としてあらわれます。アルツハイマー病がさらに進行すると、大脳皮質にまで病変が広がります。大脳皮質は部位によって役割がことなり、障害された部位によって言葉をうまく発せられなくなったり、物や人を見てもそれが何か判断できない、といったことがおきるのです。

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