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2024年11月08日14:04

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帰れない山(Le otto montagne)

 1984年夏。都会育ちの11歳の繊細な少年ピエトロは、山を愛する両親とアルプス山麓の村で休暇を過ごす中、野性味あふれる牛飼いの少年ブルーノと出会う。同い年だが性格も生活スタイルも対照的な2人は、大自然の中で仲良く時を過ごし、かけがえのない友情を結ぶ。その後、15年間お互いにご無沙汰の状態が続いた後、父親死去の悲報を聞かされ、村に久々に戻ったピエトロは、ブルーノと再会を果たし、旧交を温めることに。(wowowウエブサイトより)





<2024年8月30日 録画鑑賞>

 これは和歌山にも降りて来てたのに、つい見逃してしまった作品。しかし、その評判も聞いていたのでトライ。なるほど、見ごたえのある映画でした。

 少年ピエトロは、父親の趣味で夏の休暇はいつも山で過ごしています。実は都会っ子なので、あんまりなじめてません。それでも、地元の少年ブルーノと仲良しになり、楽しい休暇を過ごしました。ブルーノは、お父さんが出稼ぎに出ているので、おばさん夫婦と住んでいますが、勉強する環境になく、いつも牛の世話や乳しぼりなど、忙しく使われて(?)います。ある時、彼の賢さを見抜いたピエトロの母親が、都会で教育を受けさせることを提案します。叔母夫婦はOKだったのですが、教育の価値など理解しない(あるいはここのままだと息子が自分の元を離れてしまうと危惧した)父親に連れられて行ってしまいます。離ればなれになってしまった二人。やがてピエトロも、山で過ごす休暇を無理強いされてると感じ始め、父親と決裂してしまいます。

 流れること幾年月。父親の訃報を受けて帰ってきたピエトロ。鼻息荒く家を飛び出した割には、人生うまくいかなくて定職も家庭も持っていません。そんな自分が、またイヤだったりしてます。山に戻ると、そこにはブルーノが。自分がいない間、父と仲良くしていてくれてたと知ります。そんな、根っからの”山っ子”ブルーノは、山で死ぬこと、そのままカラスについばまれてしまうことが理想だ、なんてことを言ったりします。

 ところで、ピエトロと一緒に山を訪ねた友人グループの中に、”山での生活”に憧れている女性がいました。彼女はブルーノと結婚し、そのまま居ついてしまいました。都会っ子なのに、と思いましたが、なかなか意志の強い女性で、パワフルに山の仕事をこなして生活し、子供もできました。みんな、それを祝福していました。

 しかし、歳月が流れ、世界も需要も変わります。放牧がうまくいかないとか、生活に支障が出るようになっても、出稼ぐことなく山にこだわるブルーノと妻にはすきま風が吹き始めます。片や、ピエトロはいろいろ訪ねた世界の中で、あるアジアの僻地で出会った女性と恋をし、一緒になります。

 山には、父が残した山小屋がありました。そこの修復を請け負っていたブルーノ。「もう亡くなったんだからいいよ」というピエトロ。「約束した以上、最後までやり抜く」と聞き入れないブルーノ。そんな問答がありながら、結局二人で一緒にボチボチ作っていきます。でも、先述した通り、妻に出て行かれたブルーノは一人になり、ピエトロがいないときも一人でやってて・・・と、やがて悲劇が起きます。

 最後の展開は、ちょっと衝撃でした。本当に・・・人生って、なかなかに難しい。まぁ何が幸せか、なんていうのは人それぞれなんですが。個人的には、ブルーノは幸せだったんじゃないかと思っています。わかりませんが。

 美しい画の映画でした。こんな大自然、私は怖いですが。
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