イギリスの先生が日本人の生徒を見て驚いていたのが、「カナヘビ」というトカゲを飼育し、虫かごに入れて「かわいいね」といいながら撫でたりして大事にしていたことです。イギリスの学校では小動物や爬虫類を飼うことはありません。
虫や爬虫類を発見すると、踏み潰して殺したり、いたぶって遊んだりする子どもが多くいます。小さなものを大事にする感性のある子どもは少なく、自然にもあまり興味を抱いていません。それでも、日本人の生徒が住んでいるところは自然がかなり豊かで、日本の郊外に比べても田舎なのです。
学校も理科には力を入れているのですが、子どもたちには自然を大切にする感性が欠けています。イギリスの子どもらは裕福な家の子でも、ゴミを床や道に投げ捨て、並ぶべきところできちんと並ばず、人を押しのけ、私語だらけで大騒ぎします。
気をまったく遣わず、意地悪をし、トイレや劇場を汚しまくり、食べ物を床に投げて足で踏み潰し、カーペットになすりつけたりします。こうして大人の使用人に掃除させます。また学校では備品を投げつけたり壊したりするのを堂々とやります。
さらに授業参観ですらイギリスの子どもらは親の前で学用品や学校の教材を投げつけまくって遊び騒ぎ、ケーキを手づかみで食べ、ほかの子どもからも奪っていました。この調子が「標準」どころか、これは進学校で裕福な階層なのです。
貧しい地区とか貧困な階層はもっとひどいのです。学校のプールでの放尿、トイレから糞を持ってきて手洗い場にぶちまけ塗りたくった子どもたちもいました。それは知的障害がある子どもではなく、親が教員で豊かな家の子どもです。
大人の「使用人」が片づけるのを知っているからわざとやるのです。だから日本の公立校に通うごく普通の小学生がイギリスの小学校に転校した場合、おそらくほぼ100%の確率でその子どもは礼儀や行動評価で全学年のトップどころか、国のトップレベルになってしまうのです。
この日本の子どもたちはレベルが高いわけではなく、イギリスの先生の実家である田園地帯の子たちで、この街はそれほど裕福ではありません。日本の子どもらは全体的に礼儀や共感性がしっかりしており、小さな子でも非認知能力が恐ろしく発達しているといいます。
非認知能力とは「社会情緒」に関する能力のことで、感情の動きをつかさどる働きをします。それは「社会性」「協調性」「忍耐力」「意欲」「自己肯定感」「予測力」「共感性」などで構成されます。イギリスの先生からそのように感じておられることは喜ばしい事だと私は思います。
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