北九響の定期演奏会が終わり、ABOの本番も一応終わったので、この連休中は7月のみなと音楽会に向けて以下の曲をさらっています。
・ゴダール:ジョスランの子守歌
歌劇『ジョスラン』でテノールが歌うアリアがオリジナルらしい。ゴダール(1849-1895)は、フォーレ(1845-1924)より若い人だけど、この曲はもっと古い人みたいに思える。今回はオルガンとのデュオ用で、ヴァイオリン譜をオクターヴ下げて弾くことに。
曲は、イ短調3/4拍子アンダンティーノの前半とヘ長調4/4拍子アンダンテの後半をセットとして繰り返す構成。演奏自体は難しくない。Youtubeにカザルスの録音があったので聴いたところ、カザルスは繰り返しの前半に即興的な速いパセージを挿入している。これはやらない(できないf^^;)。あと、前半たっぷり、後半は活発で楽譜の速度表示とは逆な印象。そうしたくなる気持ちはわかるんだけど、これどうしたものかな?
・フォーレ:子守歌
フォーレの子守歌は2曲あって、こちらは作品16で、もうひとつは組曲『ドリー』(作品56)の第1曲。オルガンとのデュオ用で、ヴァイオリン譜をオクターヴ下げ。部分的にさらにオクターヴ下げて低音を聴かせる予定。
曲は、ヘ長調6/8拍子。ジョスランの子守歌とは調性でつながり、夢の続きといったところ。独特の半音階進行はさすがフォーレ。フォーレ研究家のネクトゥーは同じテーマが何度も出てきてヌルいみたいなことを言っているけど、「子守歌」ってそういうものなのでは? でもそのメロディーをきれいに弾くのが……f^^;。
・フォーレ:夢のあとに
フォーレの代表的歌曲として名高い。これが最初期の作品で、あとだんだんわかりにくくなるf^^;。チェロ用には楽譜が売られているのでそれを。オルガンとのデュオとして締めの予定で、夢の世界から醒めてモヤッとしてもらう構成もいいかと(爆)。
曲はハ短調3/4拍子アンダンティーノ。最初の16小節まではへ音記号だけど、17小節から終わりまでずっとト音記号。つまりA線のハイポジ酷使です(ーー;)。この、D線とA線の弾き分けでパーっと印象変えたいんだけど、どうしたらいいのかよくわからない。3連符のメリスマ風な動きをどうこなすかかなあ。ハイポジは当然音程の問題がありますf^^;。
・加古隆:パリは燃えているか
ピアノ四重奏TINTの演奏曲。NHK『映像の世紀』のテーマ曲で、これを聴くとヒトラーの演説シーンが頭に浮かぶ人が多いのでは? 7月のみなと音楽会のテーマは「パリ祭」と「パリ・オリンピック」なので、そこへパリは燃えているかっていいのか(爆)。アレですよ、「アルビノーニのアダージョ」みたいなどん底的カタルシスってことでf^^;。
曲はヘ短調4/4拍子モデラート。物悲しいメロディーとシンプルな和音進行が繰り返される音楽で、チェロは持続音から始まって分散和音、そしてメロディー参加、分散和音から持続音に還っていくというシンメトリカルな構成になっています。ダイナミクスもp→mp→mf→f→ff→p→mf→ppとほぼ同様。
・加古隆:黄昏のワルツ
TINTの2曲目で、こちらはNHK『人間ドキュメント』テーマ曲。加古隆のピアノ四重奏用曲集を2冊ざっと初見演奏したところ、ほかはだいたいが「パリは燃えているか」と似た感じの物悲しい曲で、これが唯一の長調でした。1曲目が重苦しいイメージがあるだけに、終わりは明るく結びたいということで。とはいえ、これも始まりはけっこう寂しげなんだけど。
曲は変ホ長調6/8拍子テンポ・ディ・ルバート。メロディーをたっぷりということかな? 17小節目からアレグロに速度が上がり、同じメロディーを扱いつつも、次第に明るく力強くなります。チェロはメロディーを担当しないけれど、対旋律単独で弾いても美しいので、がんばってかっこよく終わりたい。
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