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2024年03月20日16:39

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玉のをよたえなはたえねなからへは 忍ふることのよはりもそする

■「一生の思い出」愛子さまが学習院大学の卒業式に出席し4年間を振り返られる 4月からは日本赤十字社に勤務
(TBS NEWS DIG - 03月20日 09:38)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=266&from=diary&id=7793991

国文学の卒業論文は、国語学と違い、特定の人がテーマとなります。
だから、その人を好きになる、その人とずっと付き合ってもいい、一体化していいという感情を抱く相手ではないと書けません。
真面目に書くなら、一年も寝ても覚めてもその特定の人のことを考えるのですから。

そういえば、大卒以上の知っている女性は国文が多いですが、私が恋愛した相手に、国文はいません。
『源氏物語』を卒論に書く人は、絶対にいやだと敬遠したくなります。
紫式部は、おそらくは藤原道長と寝て、息子の頼道に色目を使っている、とてもいやな女。
かといって、いじらしい清少納言は、嫉妬のあまり、化けて出そうです。いや、化けて出るでしょうね。
ぼくは歌舞伎町のホテルから、転落死。
彼女が痴情のもつれで、ぼくを突き落としたのではないか…と警察に引っ張られたら、泣くに泣けません。弁明しても、「何イ、和服を重ね着した髪が長い女の幽霊がやっちゃんさんを窓から突き落とした…だと! ふざけんな。」警察には通用しないでしょう。


さて、
愛子さんが選んだ、式子内親王は…

1 後白河法皇の娘として生まれ、斎宮(皇女がなる最高位の神官)になった。
純潔であることが条件、代々の斎宮の中には、男出入りが激しくて、クビになった人もいます。式氏内親王は十年も勤めあげました。その後も純潔でなければいけません。

2 歌道の師匠の、藤原定家と噂になります。
大変なスキャンダルです。

3 親に内緒で法然さまを導師にして出家します。
法然さまは、熊谷次郎直実の導師でもある、当時の仏教界のスターです。彼女はひそかに思慕していたとも言われます。

定家に向かって読んだとされるのが(本当は歌会の題詠とはいうものの)、タイトルの歌です。定家が編者の『新古今和歌集』所収。

このタイトルは、古い百人一首の写しですが、翻字して漢字を宛ると下のようになります。(当時は、濁点がありません。漢字もあてたりあてなかったりです)命令形放任法を説明するのに都合がいいので、ぼくも何度も口にしました。

玉の緒よ絶えなば絶えね 長らへば 忍ぶることの弱りもぞする

私の命よ。亡くなってしまうというなら亡くなってしまうがいい。長生きすれば、言うまいと我慢しているその気持ちが弱ってしまうから。

愛子さんが、式子内親王を選んだのは、彼女にも肉声があり、それを抑圧する環境にいたからこその共感だと思います。青春のきらめきを抑圧した、あるいは、大学時代にきらめいて人知れず短い夏の思い出を作った…ということがあったのかもしれません。また、私は奥手だから恋愛はしていないが、その気持ちはわかる…ということかもしれません。いずれにしても、大学に通えたのは、一年。愛子さんもコロナの犠牲者です。

式子の時代は、武士の世になり世情が荒れます。
まるで、安倍のような執権が幕府を動かし、朝廷は蔑ろにされ…京は目も当てられないという状況になります。
火災、遷都、地震、疫病。

斎宮になるべき内親王は、しばしば、超能力者に擬せられます。
愛子さんが、下の『方丈記』のような状況を予見したのでなければいいのですが…


【 又養和のころかとよ、久しくなりてたしかにも覺えず、二年が間、世の中飢渇して、あさましきこと侍りき。或は春夏日でり、或は秋冬大風、大水などよからぬ事どもうちつゞきて、五※[#「穀」の「禾」に代えて「釆」、544-14]ことごとくみのらず。むなしく春耕し、夏植うるいとなみありて、秋かり冬收むるぞめきはなし。これによりて、國々の民、或は地を捨てゝ堺を出で、或は家をわすれて山にすむ。さまざまの御祈はじまりて、なべてならぬ法ども行はるれども、さらにそのしるしなし。京のならひなに事につけても、みなもとは田舍をこそたのめるに、絶えてのぼるものなければ、さのみやはみさをも作りあへむ。念じわびつゝ、さまざまの寳もの、かたはしより捨つるがごとくすれども、さらに目みたつる人もなし。たまたま易ふるものは、金をかろくし、粟を重くす。乞食道の邊におほく、うれへ悲しむ聲耳にみてり。さきの年かくの如くからくして暮れぬ。明くる年は立ちなほるべきかと思ふに、あまさへえやみうちそひて、まさるやうにあとかたなし。世の人みな飢ゑ死にければ、日を經つゝきはまり行くさま、少水の魚のたとへに叶へり。はてには笠うちき、足ひきつゝみ、よろしき姿したるもの、ひたすら家ごとに乞ひありく。かくわびしれたるものどもありくかと見れば則ち斃れふしぬ。ついひぢのつら、路頭に飢ゑ死ぬるたぐひは數もしらず。取り捨つるわざもなければ、くさき香世界にみちみちて、かはり行くかたちありさま、目もあてられぬこと多かり。いはむや河原などには、馬車の行きちがふ道だにもなし。しづ、山がつも、力つきて、薪にさへともしくなりゆけば、たのむかたなき人は、みづから家をこぼちて市に出でゝこれを賣るに、一人がもち出でたるあたひ、猶一日が命をさゝふるにだに及ばずとぞ。あやしき事は、かゝる薪の中に、につき、しろがねこがねのはくなど所々につきて見ゆる木のわれあひまじれり。これを尋ぬればすべき方なきものゝ、古寺に至りて佛をぬすみ、堂の物の具をやぶりとりて、わりくだけるなりけり。濁惡の世にしも生れあひて、かゝる心うきわざをなむ見侍りし。】
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