厚生労働省は27日、2023年の人口動態統計の速報値を公表しました。
年間出生数は75万8631人と、8年連続で過去最少を更新し、
初の80万人割れとなった前年の速報値(79万9728人)と比べ、
4万1097人、率にして5.1%減少したとの事です。
年間出生数は、第1次ベビーブーム(1947〜49年)で約270万人、
第2次ベビーブーム(1971〜74年)で約210万人に上りましたが、
1991年以降は増減を繰り返しながら、2016年には100万人、
2019年には90万人、2022年には80万人を下回って来ました。
因みに、僕の生まれた1952年は200万5千人でした。
一方、死亡数は、過去最多の159万503人で、3年連続の増加し、
死亡数から出生数を引いた人口自然減は83万1872人と17年連続で減り、
過去最大の減少幅となりました。
国立社会保障・人口問題研究所が2023年4月に公表した将来推計人口では、
2056年に1億人を割り、2070年には8700万人まで減ると予測していますが、
これでは、出生数が76万人を割るのは2035年と見込んでいましたが、
推計より12年早く少子化が進行していることになります。
政府が少子化対策に取り組み始めたのは、1994年でした。
これは、1990年の「1.57ショック」と呼ばれる、合計特殊出生率が1.57と
「ひのえうま」という特殊要因により過去最低であった
1966年の合計特殊出生率1.58を下回ったことが契機となった事によります。
1994年の最初の総合的な少子化対策である
「今後の子育て支援のための施策の基本的方向について」(「エンゼルプラン」)、
1999年には、「重点的に推進すべき少子化対策の具体的実施計画について」
2003年には、「少子化社会対策基本法」と「次世代育成支援対策推進法」の制定、
2010年には、「子ども・若者育成支援推進法」の制定など
色々取り組んで来ました。
その結果が現在の出生数です。
政府は今月、対策強化に向けた「子ども・子育て支援法」改正案などを閣議決定し、
児童手当の拡充や、育児休業給付金の引き上げなどを盛り込み、
2028年度までに年3兆6000億円の予算を充てる方針です。
しかし、果たしてこれで出生数が増えるかと言うと、どうかな?と思っています。
児童手当の拡充など経済的な支援や出産・育児の支援は必要だとは思いますが、
それで子どもを生む気になるでしょうか?
これまでの政策が、結局ほとんど役に立っていない事を見ると、
どんなに税金をばら撒いても出生数は伸びないと思います。
それよりは、人口減少を前提とした社会作りの方が大切だと思います。
今の少子化対策は、戦争中の「産めよ殖やせよ」に近いような気がしています。
僕は、子どもは社会を支えるために生まれるのではなく、
授かった命を大切に生きるためだと思っているのですが。
【今日の一句】
花盛り まだこれからと 姥桜
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