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2024年02月10日18:40

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シチリア・サマー(Stranizza d'Amuri)

 1982年、初夏の日差しが降りそそぐイタリア・シチリア島。バイク同士でぶつかり、気絶して息もできなくなった17歳のジャンニに駆け寄ったのは、16歳のニーノ。
育ちも性格もまるで異なる2人は一瞬で惹かれあい、友情は瞬く間に激しい恋へと変化していく。2人で打ち上げた花火、飛び込んだ冷たい泉、秘密の約束。だが、そんなかけがえのない時間は、ある日突然終わることに──。(公式ウェブサイトより)





<2024年1月14日 劇場鑑賞>

 こういった映画が、都会と公開日がずれることなく田舎で公開されたこと、うれしかったです。都会よりすいた状態で見れるし、手配してくれたスタッフに感謝です。

 しかし、太陽がさんさんと照り付ける陽気な国イタリアが舞台でありながら、本当に悲しい物語でした。設定がかなり昔ってこともあるでしょうが、ろくに仕事もせずに昼間からカフェにたむろしている若い男たち、本当にタチが悪いんです。自分より若くて体格の劣る主人公ジャンニを毎日のようにイビる、その男たちを相手にしている女はジャンニの性癖を「見た」と言ってみんなにしゃべる。するとますますいじめられる。その繰り返しです。なんて生産性の低い男たちなんだろうと思いました。働かなくて、なんで食べて行けてるんだろうと思ったし、カフェでたむろしているだけなんてつまらなくないのかな、とも思いました。挙句に、ジャンニが働いているバイク店の店長にまで暴力を振るう。なんて奴ら。

 しかし、ジャンニの母親は、女手一つで彼を育てているから、囲われているバイク店の店長から逃れられない。どんなに「アホな息子」と言われても、昼間から性行為を強要されても「俺の家に住んでいるのだから」と言われたら黙るしかない。女が一人で息子を抱えて生活するということが、まだ珍しかった時代なのか。

 そして、ジャンニと恋に落ちるニーノは、両親がいて姉と弟がいて、祖父母もいる、そんな中で育っています。母親はもちろん専業主婦。でも、料理が上手で、食べてるだけの父親が「母さんは美しかったものさ。そのうえ料理もピカイチだ」とほめそやすシーンがあります。この辺は、わざと対比させてあるのかもしれません。

 美しい男の子たち。普通に恋をしただけです。どうしてこんな悲しい結末を迎えなければならなかったのか。どうしてそこまでみんな不寛容なのか。本当に残念でなりません。余分な知識を入れずに見たからか、このラストシーンは正直ショックで茫然としました。しかも実話だなんて。立ち直るのにしばらくかかった映画でした。
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