調べてみればわかるが、パレスチナに「まともな政府」はない。
ヨルダン川西岸地区の一部は「自治政府」があるものの、Wikipediaにもあるとおり、イスラエルの下部組織的なものにすぎない。
もちろん、ガザ地区に対して何かができるわけでもない。
政府組織がないとなると、そこに生まれるのは「互助組織」。アラブ・イスラームの価値観で集まり、活動し始めたのが「ハマース」などの組織だ。
自治政府には警察機関も保健機関も存在しない。もちろん軍事組織もない。
ガザ地区で治安を守り、病院を運営し、道路を維持し、食料などの管理輸送を行う互助組織となると「心優しい」だけでできるものではない。荒っぽいことも平気でできる程度の「ちから」も必須となる。
ハマースはパレスチナ自治政府にも政党として加わっている。
2007年、イスラエルはガザ地区の徹底封鎖を開始し、今も続いている。
「わるものハマースに使われないため」という理由で燃料や建材(セメントや鉄材、木材も)も検問所を通れない、医薬品や食料すら最低レベルしか通れない。ガザ地区から出入りできる「検問所」は2か所だけ、もちろん人間の通過も厳しく制限されている。
海上も封鎖し、パレスチナ人は決められた狭い海域(沿岸)での漁業だけが認められていた。農業についても、農業機械は使えず、河川もなく、肥料などの入手も困難で生産性はとても低いらしい。
地図や衛星写真を見ればわかるが、イスラエル側には広く手入れの行きとどいた農地がひろがっているが、ガザ地区の農地は多くはない。
参考>
https://www.arabnews.jp/article/opinion/article_69626/
もちろん密輸は行われていただろうし、ロケット弾などもそういう形でパレスチナ(ハマース)が手に入れたものだろう。
15年以上も閉じ込められ、貧乏にあえがされ、抑圧されつづければ、圧政者に対して一発かましたくなるのも不思議ではない。
「なにもしてないのにロケット弾打ち込まれました」というイスラエルの言い分を信じる気にはまったくなれない。
そして、ハマースと「民間人」を分けることはできない。ハマースを滅ぼす、ということはパレスチナの住民を皆殺しにするということとほぼ同義だ。
アラブ諸国、ICRC(赤十字)などは支援をしようとしているが、必要なひとびとに届くかどうかわかったものではない。
パレスチナ人はなぜ逃げないのか?という声もあるが、逃げられない、というのがその答えだろう。
交通手段が事実上徒歩に限られていて(燃料がないので自動車は動かない。それどころか鉄や木材すらないので荷物を運ぶ手段が限られる)、道路すら安全とは言えない。
もちろん行くアテがあるわけでもなく、南部までたどり着けたとしても検問所は通れない。国境から出られたとしても行先は難民キャンプ以外にはない。
それでも南部に移動できたほんの一握りのひとびとはよほど幸運なのではないか。
逃げてしまえば戻ることはできない。イスラエルにより占領され、パレスチナの地は奪われる。ヨルダン川西岸地区の壁や入植地を見ればわかることだ。
もちろん、イスラエルにロケット弾をぶち込んだ連中に正義を認めるつもりは毛頭ない。
イスラエルにも正義はない。
アメリカは困っているようだが、それもまた自業自得である。
arabnews が正しい報道をしているという保証はないが、一番困っているひとびとはまちがいなくパレスチナ人たちだ。
https://www.arabnews.jp/article/middle-east/article_104429/
正義とは「困っている人を助けるもの」だとつくづく思う。
■「彼らはただの“数”ではない」ガザで国連職員101人が死亡 過去最多
(TBS NEWS DIG - 11月11日 09:37)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=266&from=diary&id=7632081
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