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2023年10月05日16:28

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イノセンツ(De uskyldige)

 退屈な夏休みに不思議な力に目覚めた子どもたちの遊びが、次第に狂気へと変わっていく姿を、美しくも不気味に描いたノルウェー製のサイキックスリラー。

ノルウェー郊外の住宅団地。夏休みに友人同士になった4人の子どもたちが、親たちの目の届かないところで隠れた力に目覚める。子どもたちは近所の庭や遊び場で新しい力を試すが、やがてその無邪気な遊びが影を落とし、奇妙なことが起こりはじめる。

監督は、「わたしは最悪。」でアカデミー脚本賞にノミネートされたエスキル・フォクト。ヨアキム・トリアー監督の右腕として、同監督の「母の残像」「テルマ」「わたしは最悪。」で共同脚本を務めてきたフォクトにとって、自身の監督作はこれが2作目となる。撮影を「アナザーラウンド」「ハートストーン」など北欧映画の話題作を多数手がけるシュトゥルラ・ブラント・グロブレンが担当。(映画.comより)





<2023年9月18日 劇場鑑賞>

 なんともまぁ、感想の書きにくい映画。主役は子供たち。普通の子もいれば、特殊な才能を持った子もいる。詳しくは説明されないけれど、舞台は、多分裕福ではない人たちが住んでいる集合住宅ではないか、と思います。

 主人公の少女は、障がいを持った姉が過ごしやすいようにと、両親が選んだ静かなところへ家族と一緒に越してきます。家の周りには、池があったり、ちょっとした森があったりと、静かに暮らすには最適な感じです。学校へも行きますが、なかなかなじめず、一人で森を歩いたりします。そうこうしているうちに、ある男の子と仲良くなります。彼に誘われていろんなことをするのですが、子供たちは知ってか知らずか、わりと残酷な遊びをしています。最初の方に盛り込まれた”猫に関する残虐シーン”で度肝を抜かれました。不穏です。

 ある時、男の子が念力でモノを少し横に動かせることを披露し、少女は驚きます。最初は他愛もないことだったのですが(石を横に動かす、とか)、この能力は進化してゆくのです。そして、少女は「アーアー」としか言わない姉と意思疎通ができる女の子にも巡り合います。この4人で、よくつるむようになってから、子供たちの人生と近所の環境は、変わってゆきます。

 障がいのある姉は、特殊で強力な能力を持ちあわせていました。この能力ゆえ、一般社会では”障がい者”を演じるしかなかったのかもしれません。また、テレパシーのように意思疎通する女の子は、皮膚病を持っているのか、顔が三分の一ほど、ふが入ったように白くなっています。男の子は一見普通ですが、その残虐性は尋常ではないと感じます。母親は普通な感じがしたのに、どこでどうやってあんな性格に?生まれついてのものなら、じゃ今まで支障はなかったのかとも思います。あるいは、同じように”特殊”な子供たちと遭遇することによって、本来の性格が目覚めたのかもしれません。私の見る限りでは、主人公である少女、妹ですね、彼女は特殊な能力を持たない普通の女の子だと思うのです。強いて言うなら「観察する能力」でしょうか。少しはなにかができたのかもしれませんが、どちらかというと、自らは何もしないまま、彼らに巻き込まれていく感じです。でも、やっぱり、物語のキーパーソンなんですね。

 ちょっとディン・デハーンの「クロニクル」みたいな感じですが、あの映画よりこちらのほうがはるかに怖かったです。話は、日本の「童夢」にインスピレーションを受けているとのこと。今更ですが読んでみようかな、と思っている私です。
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