「ぼくの好きな先生」「人生、ただいま修行中」などで知られるフランスのドキュメンタリー監督ニコラ・フィリベールが、パリのセーヌ川に浮かぶデイケアセンターの船「アダマン号」にカメラを向けたドキュメンタリー。
パリの中心地・セーヌ川に浮かぶ木造建築の船「アダマン号」は、精神疾患のある人々を迎え入れ、文化活動を通じて彼らの支えとなる時間と空間を提供し、社会と再びつながりを持てるようサポートしている、ユニークなデイケアセンターだ。そこでは自主性が重んじられ、絵画や音楽、詩などを通じて自らを表現することで患者たちは癒しを見いだしていく。そして、そこで働く看護師や職員らは、患者たちに寄り添い続ける。誰にとっても生き生きと魅力的なアダマン号という場所と、そこにやってくる人々の姿を、フィリベール監督によるカメラが優しいまなざしで見つめる。
2023年・第73回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され、最高賞の金熊賞を受賞。2003年の「パリ・ルーヴル美術館の秘密」以降のフィリベール作品を日本で配給してきたロングライドが共同製作。(映画.comより)
<2023年5月20日 劇場鑑賞>
セーヌ川に浮かぶ瀟洒な船。窓の開きかたもおしゃれです。誰が設計したのかな。本当に、知らなかったら観光名所かな?と思ってしまうほどのおしゃれな船、それがアダマン号です。映画では、精神疾患のある人を自由に受け入れる、ということになっていますが、基本的に誰でも出入り自由、無料なんだそうです。それって、すごいよね。誰かの紹介がなくても勝手に入れるってことだもんね。でも、だからここへ行けばいいっていう情報を得られている時点で、患者格差があるのかもしれないけれど。
中では、みな思い思いに自由に過ごしています。ダンスしている人、本を読んでいる人、ピアノを弾いている人、作曲している人。ただセーヌ川を眺めてボーっとしている人。歌っている人。食事はどうなっているのかな。人数把握できなければ、用意するのは難しいよね(笑)。カフェがあったようだから、自己負担で食べるのかな。
一日の始まりは、今日の予定を決める話し合いから。みんないろいろな意見を出しています。そのすべてをノートに取っている人も。映画は、外の意志を加えることなく、ただあるがままの日常を淡々と映していくので、ややもすれば退屈な感じがするのも事実。本当に患者さんたち(?)が、一日を過ごしているだけなんです。こういうフリーな施設、日本にもあるのかな。日本のように皆保険制度がないのに、費用はどこから来てるのかな。案外、フランスでは福祉と名がつけばどこも無料なのかな。
デイケア施設なので、いわゆる”入院”のように寝泊まりすることはないようで、みんな朝から通って来るみたいです。なるほどね。こういうところにフラっと行ければいいかもね。時々働いて、時々ここへ来る、みたいな。設定の細かいことはわからなかったけれど、あれば行ってみたいと思いました。
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