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2023年04月03日08:13

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遠洋漁業再び ベーシックインカムやMMTを真剣に考えよう。

■高級車に憧れて…新卒でいきなり遠洋漁船が急増 「頑張れば稼げる」
(朝日新聞デジタル - 04月02日 10:48)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=7360323

実は、大学時代に誘われたことがあります。
友人らのグループみんなが就職に絶望していたころです。もちろん、企業の誘いがありましたが、その先を真面目に考えれば考えるほど、就職したくないと思いました。

職とは商売にすることです。
たとえばエディターは、作家の気持ちを踏みにじらないと商売になりません。高い価値ある文芸作品を作る新人を見殺しにして利益に突っ走るなど、日常茶飯事でしょう。だからむしろ、商社や銀行の方が割り切れそうだとさえ言えます。教師は嘘をついたり、トレンドに迎合したりしないと務まりません。医師は、学部から入りなおすことになりますから、やり直しに十年くらいかかります。弁護士は独学や学部三年編入という手もありますが、その代わり合格の保証はありません。

そんなときに、遠洋漁業の話が持ち込まれました。
年収一千万円です。
十か月洋上にいて、プライベートスペースがカプセルホテル大。飯はカツオの刺身が三食、三か月も続く。その代わり、金の使い場所がない。アパートを引き払って実家住まいにすれば、報酬はほとんど残る…

条件は同じですが、報酬は倍でした。

原発の除染作業員などはもっとひどく、
敦賀原発で、一日50万円。フクシマで実際に除染作業員が受け取った報酬は、二万円程度。25分の1まで下がっています。

その理由を考えるべきです。

一つは、パソナではないですが、中間搾取があること。(除染作業員は、明らかにこのパターンです)

もう一つは不景気です。

需要にしたがってモノの値段が上下すること、言い換えれば、価格の持つ市場の自動調節作用のことを、アダム=スミスの「神の見えざる手」と呼ばれています。
しかし、私は「悪魔の見えざる手」と呼んだ方がいいと思います。

そうまで苦労して取った魚が売れなければ、一千万円ももらうべきところを五百万円しかもらえないということになります。価格と需給の関係には、生産者の労働の正当な評価というファクターが抜けていますから。

しかも、次のような現象も日常的に起きています。
(私が考え付くくらいですから、専門家は考え付いているでしょう)

例 本マグロの大トロ
金持ちAは、一人前一万円でもいいから食いたいと思っている。
金持ちでない人は買えない。だから値段が下がって、Aは二千円で食うことができる。
だから、本マグロをとる遠洋漁業の漁師も貧乏なままだ。

本マグロの大トロが一人前しかなければ、一万円で売れて漁師にも金が入ります。ところが現実には、本マグロも消費者も、顔が見えないほどたくさん存在します。

経済学的には、どういう表現で言い表されるのでしょうか、
自由主義には限界があります。それも、好景気不景気の問題だけではなく、上の例からわかるように、労働が正当に評価されないという問題があります。

モノをあまり買わない人さえ、市場を左右しているという意味で、市場に参入しています。現状の制度ですと、金持ちだけが得をして市場は発展しません。
(たとえば、もっと遠洋漁業の報酬が下がって300万程度になれば、遠洋漁業そのものがなくなるでしょう)
あるいは、生産だけが評価され消費が評価されない現状もおかしすぎます。

資本主義の修正こそ必要です。
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