■霧馬山が逆転で初優勝 遊牧民の子、来場所は大関昇進に挑戦
(朝日新聞デジタル - 03月26日 17:53)
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大相撲三月場所千秋楽、新関脇の霧馬山が結びの一番の本割と優勝決定戦をそれぞれ制し、初優勝を飾りました。昨日まで二敗で賜杯レースの先頭を走っていた小結大栄翔との直接対戦となった結びの一番で、三敗の霧馬山は立ち合いから大栄翔に土俵際まで一気に攻め立てられたものの、土俵際での往なしから逆転、突き落としで並んで決定戦に。本割から約10分をおいて行われた優勝決定戦でも大栄翔の立ち合いからの突き放しを喰らうも、右足一本を俵に残し大栄翔の左腕を手繰って軍配は霧馬山。物言いがつく展開となりましたが、協議の結果は大栄翔が早く軍配通り。本割とともに突き落としの決まり手で2番勝ち、霧馬山が初めての賜杯(新関脇の優勝は昨年三月場所の若隆景以来)を手にする結果となりました。
表彰式での館内インタビューで、霧馬山は「本当うれしくて、すごく緊張してます。」とまずコメント、決定戦での物言いについては「全然分からなかったので、勝ちと分かった瞬間、どこにいるか分からなかった。緊張したけど自分の相撲をとろうと気持ちで。いい相撲じゃなかったが、最後に勝ってよかった。」と答えていました。これで、先場所小結で11番、今場所が12番で来場所は大関へのトライアルとなりますが、「はい、頑張ります。自分の力を出していきたい。」と、謙虚に答えていました。
今日の二番、そして初優勝の今場所の霧馬山について、八角理事長(第61代横綱北勝海)は「やっぱり真っすぐに押されたけど、往なせた」と決定戦を語り、本割での12番について「来場所のことを考えると、とても大きな一番だった」とコメントしていて、優勝を決めた霧馬山への課題や今後求められるものについては「立ち合いで押し込まれないこと。立ち合いの重さ、速さが出れば、もっともっと楽に勝てる」としていました。七日目まで4勝3敗でしたが、中日から7連勝(十四日目の若隆景戦の不戦勝を含む)で追い付いた今場所でしたが、素質に恵まれながらやや伸び悩み気味の印象のあった霧馬山であり、ここ数場所の成績上昇もまだまだ課題はあるということでしょうね。
八角理事長は、加えて「ドッシリしてきたような気がする。新関脇で優勝だから持っていると言えば持っている。掴むかどうかは本人次第」とした一方、「上がってもらわないと」と、ともに休場の横綱照ノ富士と大関貴景勝の一横綱一大関の番付という状況から脱するための一番手に躍り出た霧馬山への期待を語っていました。所属の陸奥部屋としては元大関霧島が部屋の師匠となって初めて、その定年の一年前というタイミングでの初の優勝力士の輩出となりました。
一方、敗れた大栄翔は、「気合入れていったんですけど、土俵際の甘さが自分の弱いところ」と語っていたようですが、NHKのテレビ正面解説の舞の海秀平(元小結)が「二番とも相撲に勝って勝負に負けた」と語った通り、また、いみじくも、日刊スポーツでコラムを持つ花田虎上(第66代横綱(三代)若乃花)が「決定戦に持ち込めば霧馬山が有利」と昨日予言した通りの結果となりました。
さて、三賞ですが、横綱・大関不在の場所ゆえか殊勲賞は該当者無し、敢闘賞には新入幕で十四日目に二桁に乗せた新入幕の東前頭十四枚目金峰山が初受賞。また、今日の正代戦に勝つことが条件だった西前頭五枚目翠富士も初受賞(過去に技能賞受賞あり)のチャンスでしたが、両差しも正代に固められ、極め出しに屈して10連勝の後5連敗で受賞ならず。正代は大関時代の昨年の七月場所以来の二桁の白星としました。そして、優勝を争った霧馬山と大栄翔は仲良く技能賞を受賞(ともに2回目)となりました。
その他。幕内優勝経験者4人を擁する十両は、その一人である逸ノ城が対馬洋を上手投げに退け14勝1敗で優勝。玉ノ井部屋同士の決定戦となった三段目は西24枚目の東俊隆が清乃海を退け、優勝を決めました。
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