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2023年03月09日16:30

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フェイブルマンズ(The Fabelmans)

 「ジョーズ」「E.T.」「ジュラシック・パーク」など、世界中で愛される映画の数々を世に送り出してきた巨匠スティーブン・スピルバーグが、映画監督になるという夢をかなえた自身の原体験を映画にした自伝的作品。

初めて映画館を訪れて以来、映画に夢中になった少年サミー・フェイブルマンは、母親から8ミリカメラをプレゼントされる。家族や仲間たちと過ごす日々のなか、人生の一瞬一瞬を探求し、夢を追い求めていくサミー。母親はそんな彼の夢を支えてくれるが、父親はその夢を単なる趣味としか見なさない。サミーはそんな両親の間で葛藤しながら、さまざまな人々との出会いを通じて成長していく。

サミー役は新鋭ガブリエル・ラベルが務め、母親は「マンチェスター・バイ・ザ・シー」「マリリン 7日間の恋」などでアカデミー賞に4度ノミネートされているミシェル・ウィリアムズ、父親は「THE BATMAN ザ・バットマン」「ラブ&マーシー 終わらないメロディー」のポール・ダノが演じるなど実力派俳優が共演。脚本はスピルバーグ自身と、「ミュンヘン」「リンカーン」「ウエスト・サイド・ストーリー」などスピルバーグ作品で知られるトニー・クシュナー。そのほか撮影のヤヌス・カミンスキー、音楽のジョン・ウィリアムズら、スピルバーグ作品の常連スタッフが集結した。第95回アカデミー賞で作品、監督、脚本、主演女優(ミシェル・ウィリアムズ)、助演男優(ジャド・ハーシュ)ほか計7部門にノミネートされた。(映画.comより)





<2023年3月4日 劇場鑑賞>

 「スピルバーグ監督の自伝的作品」などと気負って見ない方が楽しめる作品だと思いました。小さい頃、とある映像に取り憑かれた少年、そしてその願望に応えてあげられるほどには裕福だった家庭のお話。仕事のできる父親、常識から少し外れてるかな?って感じのエキセントリックな母親、父親の仕事仲間の親友、今まで疎遠だったおじなど、個性のある魅力的な面々が登場し、カメラを回すのが趣味だったひ弱な少年も、いろんな経験をしながら成長してゆく、そんなごく普通の映画でした。

 少年役の男の子がなかなかに魅力的で、小さい頃のボクも充分かわいい子役くんでしたが、この少年がいい味出してたと思いますね。体格も大きくなく、ユダヤ系だということで、西海岸に移った際にはいじめられもするのですが、それでもめげずに(というか、撮影の才能があったからプロムのフィルムも頼まれる)ちゃんと生き抜くところはさすがだと思いました。一つ、信じることができる才能があれば、人は生きてゆけるのですね。

 母親のミシェル・ウィリアムズがかなり「不思議ちゃん」でした。でも、見かけの可愛さもあるのでしょうが、こういう女性がモテるんですよね。こういう、仕事も持たずに周りを振り回して罪の意識を持たない女性より、個人的には次に見た「everything everywhere all at once」でジェイミー・リー・カーティスがミシェル・ヨーに言った「私たちのようなかわいくない女が、結局世界を回している」というセリフに激しく同意(古い表現、ごめんあそばせ)しました。まさにその通り。まぁ、エキセントリックになる才能を持ち合わせない自分が、平凡なだけだとわかっているのですが。そこ、見る映画じゃないのにすみません。

 ともかく、気負わないことだと思います。ごく普通の家族・青春を描いた作品です。役者さんたちは、みな素晴らしい。特にセス・ローゲンなんかは、普段よくふざけているので、こんな真面目な役をすると最初誰だかわかりませんでした。ポール・ダノもさすが、うまい。こんなに大きな人だったのね、と発見しました。
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