フラストレーションの忍耐には強弱の個人差があり、また、欲求の内容や状況、本人の健康状態などによっても左右されます。キレやすい人、家で暴力をふるう人が増えているといいます。
「あの人はキレると何をしでかすか分からない」といわれる人は、忍耐は低いといえますが、暴力を振るう人がみな凶暴な性格かというと、そうとは言い切れません。キレると暴力をふるう場合、行動だけをみると、粗暴だという印象を受けますが、普段はおとなしく、まじめで優等生タイプが多いからです。
フラストレーションの忍耐は、幼児期の躾や社会環境によって形成されるといわれています。その後、教育や社会生活の経験などにより変わってくるのですが、厳格な親のもとで育った子供は、親から嫌われまいとして、いい子を演じているケースが少なくないのです。
学校では真面目に勉強し、家庭では親のいい付けを守ります。親にとっての理想の子供を演じていても、それは本当の自分ではありません。感情を強く抑圧しつづけていると、欲求不満がたまってきます。
我慢できない状態になると、フラストレーションの忍耐の域を越えて、衝動的、爆発的な行動を引き起こす。親に直接攻撃性を向ける場合もあれば、他の人に八つ当たりするといった間接的なあらわれ方をすることもあります。親から暴力を受けている子供が、自分より弱い子供をいじめるのもその一例でしょう。
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