「エクス・マキナ」のアレックス・ガーランドが監督・脚本を手がけ、「ロスト・ドーター」のジェシー・バックリー主演で描くサスペンススリラー。
夫の死を目撃してしまったハーパーは、心の傷を癒すためイギリスの田舎町へやって来る。彼女は豪華なカントリーハウスの管理人ジェフリーと出会うが、街へ出かけると少年や牧師、警官に至るまで出会う男すべてがジェフリーと全く同じ顔だった。さらに廃トンネルから謎の影がついてきたり、木から大量の林檎が落下したり、夫の死がフラッシュバックするなど不穏な出来事が続発。ハーパーを襲う得体の知れない恐怖は、徐々にその正体を現し始める。
ダニエル・クレイグ主演の「007」シリーズでビル・タナー役を務めたロリー・キニアが、同じ顔をした不気味な男たちを怪演。(映画.comより)
<2022年12月11日 劇場鑑賞>
変な映画(笑)!結局なんだったのかと思います。わからんわ〜。主演の女優さんは、Netflixで見た「ロスト・ドーター」で、主演のオリビア・コールマンの若い頃を演じた女性ですね。でも、ダニエル・クレイグの007は全部見たけど、ロリー・キニアはわかりません。ビル・タナーって、何をしてた人かな。
冒頭は、美しい田園地帯。寂しそうな女性ハーパーが、一人で、夢のような美しいカントリーハウスに泊まりに来る場面から始まります。それはそれは素敵なカントリーハウスで、絵本かカタログから抜き出してきたのかと思うほどです。私のような貧乏人は「高いだろうな・・・」と、いの一番に発想してしまうわけです(笑)。
管理人の男性も、不細工だけれど害のなさそうな優男で、親切に接してくれます。少し歩くと、自然のままの森や林があって、散歩にもよさそうです。2週間の契約ですが、楽しめそうだとハーパーも安堵していました。
ところが、思ったよりも不気味なところだったのですね。一度不気味だと感じてしまうと、怖いですね。こんなにな〜んにもないところで女ひとり、ポツンと泊っているわけですから。友人とは携帯で連絡が取れてはいますけど。
<ここからネタバレ>
ハーパーの夫はモラハラ男でした。それに耐えられなくなったハーパーは別れてくれるよう交渉するのですが、夫は逆切れし、「どうしても離婚するというのなら、自殺する。君が一生後悔の念にさいなまれるように」と、こんなことを言う奴なんです。自分のことしか頭にないから、なんで自分が離婚されるのかわからない。自分に非がないことをわからない相手が悪いと思っているから、「怖い」と友人にメールしたハーパーを後ろに吹っ飛ぶほど殴りつけました。もちろん、すぐに謝罪の言葉を発していたけれど、一事が万事。こんな奴とは一刻も早く離れなければなりませんね。もし、自殺しても、それはハーパーのせいではありませんし、生きてれば一生ストークされるかもしれません。後悔の念など、抱く必要はないのです。
しかし、それは事故だったのか、あるいは本当に自殺だったのか。夫は本当に亡くなってしまいます。そしてそれを目撃してしまったハーパーは、とにかく休暇を取ったのです。そしてやって来たのが、夢のようなカントリーハウス。しかし、管理人は親切だったけれど、森を散策していたときに「古い屋敷があるなぁ」と思って見ていると、そこに素っ裸の男が立っていたり(そして彼は彼女の後をついてきていた!)、ちょっと変わった少年に「かくれんぼしよう」と言われて応じなかったら、いきなり”ビッチ”呼ばわりされたり。そこに現れた神父さんが少年をなだめてくれたのですが、「話を聞きましょう」と言ってくれた神父さんが、ハーパーの話を聞いて、慰めるどころかハーパーを責め始めたり。神父さんですよね!
素っ裸の男は、素っ裸なだけで害はなく、罪状もないということで、すぐに釈放となり、ハーパーは気持ち悪いので、滞在を切り上げて帰ろうかと思い始めますが、友人が「せっかくなのに。私が行くわよ」と言うものですから、まだカントリーハウスにいます。ところが、今まで会った人物がみんな暴走しはじめ、ガラスは割られる、車はぶつけられる、ハーパーもケガをします。すると、今度は血まみれの人物のおなかが大きく膨らみ始め、それは男であるにもかかわらず、下から出産するのです。ところが、今生まれたばかりの生き物は、すぐにお腹が膨らみ、また出産。それらは、あるいは例の少年の顔をしていたり、管理人だったり、裸の男だったり(警察官もいたかも)するのですが、とにかくみんな次々に出産していきます。すると、だんだん”下からの出産”ではなく、口から出て来たり(お腹を裂いた輩もいたかも。もうこの辺になると記憶が定かでない)、とにかく赤ちゃんではなく大人が出て来るのです。そして、最後の最後に出てきたのは、亡くなったはずの自分の夫。「ハーパーよ、反省したか」みたいなことをのたまうのです。
怖すぎる、と共に「なにそれ?」の世界でした。奇異すぎる。アレックス・ガーランド監督だもんね、とも思うけど、それにしても奇異。その後、訪ねて来た友人が、ぶつけてあるハーパーの車を見て啞然とした場面で終わりになるんだけれど、これって、どこまでが事実なんだろうね。実際、すべてハーパーの幻想で、ハーパーはケガしてるにしても、友人が部屋に入ったら、ハーパー一人でぽつねんと座っているのでしょうか。あるいは、本当に亡くなった夫の強い怨念が引き起こしたものなのでしょうか。管理人は、そもそも存在したのでしょうか。本当に、よくわからない映画でした。
<ネタバレ終わり>
CMでは、「同じ顔の男たち」が強調されていますが、いや実際同じ役者が演じているようなのですが、あまりにも出で立ちが違い過ぎて、同じ顔に見えません。なので、その先入観がなければ、登場人物それぞれが違う人に見えると思います。私は、知っていても違う顔に見えました。そこが大事なのかどうか、私にはわかりません。
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