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2022年11月21日06:57

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したたかな女性副大統領

バイデン大統領は閣僚や高官に女性や黒人、ヒスパニック、LGBT(性的少数者)らを積極的に起用し、政権はカラフルな陣容になりました。白人警官による黒人男性圧殺事件を受けて全米に抗議行動が拡大したことで、分断や人種差別の解消を意識したようです。

カラフルさを象徴するのがカマラ・ハリス副大統領で、彼女もアメリカ政治史を塗り替えました。初の女性副大統領で、黒人、アジア系の副大統領としても初めてです。父親はジャマイカ出身、母親はインド出身で、両親が研究機関で知り合って結婚したことはオバマ大統領の両親と似ています。

ロースクールを卒業して地方判事となり、カリフォルニア州司法長官を経て政治家に転身し、同州から上院議員に当選しました。一期目の途中で副大統領候補に指名されました。論客で上院議員時代はトランプ大統領のロシア・ゲート疑惑を鋭く追及して注目を浴び、大統領選出馬を決意しています。

民主党候補の討論会では、バイデン氏の人種差別発言を批判して追い詰めました。リベラル派判事を自認し、トークショーで、若い頃マリファナを吸っていたことを認め、「I did inhale (肺まで吸い込んだ)」と述べたことがあります。

クリントン大統領が1992年の大統領選でマリファナ吸引疑惑を追及された時、“Ididn't inhale” (肺まで吸い込まなかった)と苦しまぎれの答弁をしたことを念頭に置いた発言ですが、ハリス氏は反発を浴びませんでした。ブッシュ(子)、オバマ両大統領も若い頃、コカインを吸引していたことを認めており、時代は変わっています。

マリファナ発言では、クリントン大統領と執務室で不適切な関係を持ったインターンのモニカルインスキーさんが特別検察官の尋問に、「I didn't inhale」 と答えたという政治ネタもありました。副大統領は本来、暇で地味なポストであり、それを示す有名なジョークがあります。

二人の米国人兄弟がいて、一人は航海に出かけ、もう一人は副大統領になった。その後二人の行方は誰も知らない。しかし、バイデン大統領は高齢で、一期四年で退陣するとの見方が有力です。その場合、ハリス副大統領は次期大統領の最有力候補となり、史上初の女性大統領に最も近い位置に付けました。

問 バイデン氏が、民主党候補討論会で最も厳しく同氏を非難したカマラ・ハリス上院議員を副大統領候補に起用したのはなぜか?
答 党内反対派の毒舌を封印するためだ。
ハリス副大統領が、歴代大統領で最も注目する大統領は誰かと聞かれ、トルーマン、ジョンソン、フォードの三人を挙げた。いずれも現職大統領が任期中に倒れ、副大統領から昇格した。

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