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2022年10月22日22:55

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家族の肖像(Gruppo di famiglia in un interno)

 イタリアが誇る巨匠ルキノ・ビスコンティが1974年に発表した作品で、ビスコンティ後期の傑作ともうたわれる一作。全編が室内で撮影され、主要な登場人物は5人という限られた空間で繰り広げられるドラマを描いた意欲作。ローマの豪邸にひとり静かに暮らす老教授。その邸宅には、18世紀イギリスで流行した「家族の肖像」という家族の団らんを描いた絵画が飾られている。そこへブルモンティ夫人とその愛人、夫人の娘らが転がり込んでくる。当初は平穏な生活を阻害されたと感じた老教授だったが、次第に彼らに興味を抱き始める。「山猫」のバート・ランカスターが老教授を演じ、ヘルムート・バーガー、シルバーナ・マンガーノら、ビスコンティ作品おなじみの俳優たちが出演。脚本にも「山猫」「ルートヴィヒ」のスーゾ・チェッキ・ダミーコが名を連ねる。日本では78年に初公開され、日本アカデミー賞最優秀外国作品賞やキネマ旬報外国語映画ベスト・テン1位など多数の映画賞を受賞。2017年2月、デジタル修復版で39年ぶりに公開される。(映画.comより)





<2022年10月16日 劇場鑑賞 午前十時の映画祭>

 ヴィスコンティ監督の映画を大画面で見るのは初めてかも。ごく若い頃に「イノセント」という映画をテレビで見たことがあります。そのときも、何とも言えない印象を持ちました。確かに”イノセント”なのですが、でもやっぱり悪意はあって。でも、貴族の人たちはみんないい人で。なんだか「う〜〜ん」とうなったのを覚えています。すごい映画だなぁと思いましたね。

 そして、本作。ルキノ・ヴィスコンティ監督は本当の貴族だとは聞いていたけれど、さりげなく登場している屋敷や調度品なんかがすごく豪華で、全然さりげなくない(笑)。でもそこに住まう教授(バート・ランカスター)とは調和していて、教授も上品で佇まいも素敵でした。そこへ乱入したリッチな夫人。後に娘や友人も混ざって来るから、リッチな家族、と言うべきか。ともかく、金持ちは何してもいいと思ってるんじゃないか、と思えるほどの傍若無人さ。小市民の私は本当にびっくりしました。私なら、さっさと警察でも呼ぶか、次の機会までに用心棒でも雇って締め出すか、とにかく関わりたくないと思うと思うのですが、教授は大きな声も出さないような紳士なのです。でもやっぱり、どんな人にも事情や優しいところ、それなりの常識なんかがあって、押される形で渋々交流していた教授も、そのうちなんとなく仲良しに。夫人が、その美貌と経済力で囲っている青年もすごい美形。若いし、話してみると意外に教養もあって、教授も目をかけるようになります。

 しかし、やはりいろいろと問題が出てきます。青年の出自にもよるのか、暴力事件が起きたり。一人で静かに暮らしていた教授はしかし、いろいろなことに巻き込まれていってしまうのです。

 話の途中で、たぶん教授の過去?奥さんだった人か、娘か、よくわからないけれど、切れ切れに華やかな格好をした美しい女性の映像が挟まれます。でも、説明がないので、そうかなと思うだけで、わかりません。話の筋としては、そのシーンが必要だったのかな、と思わないでもないのですが、当時の貴族の雰囲気を知るのにはよい映像だったかもしれません。

 それにしても、あの時代の大金持ちの貴族って、何してるんでしょうね。あんなに気楽に好き放題遊びまわって。今日はロンドン、明日はパリ、まるで近所の遊園地にでも行くのかと思うほどの気楽さで、世界の都市を巡って仲間と過ごしてる。まぁあれはあれでしんどいかもしれないけれど、私のような小市民には、想像することすらできない世界です。話より、その雰囲気に圧倒されまくった映画でした。もちろん、バート・ランカスターは渋くてカッコよかったですけど。

 
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