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2022年09月08日22:45

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サバカン SABAKAN

 1980年代の長崎を舞台に、2人の少年が繰り広げる冒険と、それぞれの家族との愛情に満ちた日々を描いた青春ドラマ。

1986年、夏。斉藤由貴とキン肉マン消しゴムが大好きな小学5年生の久田は、夫婦ゲンカばかりだが愛情深い両親や弟と暮らしている。ある日彼は、家が貧しく同級生から避けられている竹本と、イルカを見るため海へ出かける。溺れそうになったり不良に絡まれたりと様々なトラブルに遭遇しながらも友情を育んでいく久田と竹本だったが、やがて別れを予感させる悲しい事件が起こる。

久田の両親を尾野真千子と竹原ピストル、大人になった久田を草なぎ剛が演じる。ドラマ「半沢直樹」の脚本などテレビや舞台の脚本・演出を手がけてきた金沢知樹が映画初監督を務め、萩森淳と共同でオリジナル脚本を執筆。(映画.comより)





<2022年9月4日 劇場鑑賞>

 普段、邦画は積極的には見ないのですが、今回マイミクさんが「感涙必至」とおススメだったことと、自分にも、今は中2になってしまったけれど、何を考えているのかよくわからないやんちゃ息子がいたこともあり、鑑賞に至りました。結論から言うと、よかった!泣けるねぇ〜。これぞ少年時代。うちの息子も小さい頃は坊主頭だったこともあり、主人公の弟(坊主頭)が限りなくかわいく、またふたこと目には「バカ」「アホ」と言って頭をどつくのも笑えました。わかるわ〜。頭なんて殴っちゃいけないって、頭ではわかっているんだけどもね、坊主頭はすべりもいいし、気持ちいいのよ。殴ると言うより軽〜く触れてね。いやもちろん、映画では坊主頭だけではなくて、みんなどつかれてましたけどね。私は、自分は女だけれど、姉妹はなく弟ばかり二人いたこともあり、この映画は「あるある」だらけでした。

 一年中ランニング姿で、ノートも買えない子がいる、なんていかにも昭和ですね。田舎町だってこともあるのでしょうが、今はノートなんて支給されますものね。制服がなかったのも残念。でも、背も高く、口こそ悪いけれど、ちゃんと兄弟姉妹の面倒をみる竹本少年は、賢いのです。ボロ家を見られた時、指をさして笑う同級生に交じって、たった一人笑っていなかった久田君をちゃんと見ていたのです。

 そして二人で始めた冒険。はるか向こうにあるブーメラン島にやって来たイルカを見に行くという大胆不敵な計画です。一台しかない自転車に二人乗り。坂道を叫びながら猛スピードで下ったり、そしてひっくり返って自転車乗れなくなるほどぐにゃぐにゃにしたり、よろづやで万引き疑われたり、ヤンキーに絡まれたり。そして最終、ブーメラン島には泳いで渡るという蛮行に出ます。随分向こうに見えているのに!カナヅチの私なら、気を失うでしょう。

 そんなこんなしながら、少年たちはへろへろになっているのですが、人がそこに住んでいる限り、誰かが見つけてくれます。彼らは、地元の海女みたいな女性に助けてもらって、無事家に帰れるのです。よかったですね!

 しかし、話はそこで終わりません。まだまだ、子供は子供なりに難しい世界に住んでいるのです。誰に悪気もない。ただ、お互いに気を遣いあっただけ。「僕みたいな貧乏な奴を友達とは思ってないかもしれない」とか「僕は友達だと思っていたのに」とか、子供も大人も気を遣ってしまっただけ。「仲良くしてあげてね」の言葉に嘘はないのに。なんて難しいと思いました。私も同じ立場なら、竹本くんのお母さんと同じことを言ったでしょう。それが誤解を生むなんて考えられなかったでしょう。

 でも、物語は、ある悲劇を乗り越えて、新たな展開を見せます。竹本と久田。何も言わなくても、友情は永遠です。ついでにミカン山のおじいさんも。このクライマックスは、女の私でも号泣必至。みんな、いい人だなぁ・・・。書き忘れるところでした。この久田君が長じて草なぎ君になっているのです。冒頭、仕事に恵まれない作家先生として登場し、回想してゆくのですね。

 いい映画でした。やっぱり、時々は邦画も見なくちゃね、と強く思いました。
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