しばらく前から、下野新聞などが栃木県芳賀郡清原村(現宇都宮市)出身で、
旧制の宇都宮中学を卒業した荒井退三を取り上げていました。
2013年、母校である宇都宮高校の同窓会報に
荒井に関する寄稿が掲載されたことを契機に、
栃木県内で顕彰の動きが活発化したとの事です。
荒井は、旧内務省の官僚で、終戦前の沖縄県の警察部長を務めた人物です。
その後、終戦時の沖縄県知事を務めた島田叡と荒井の二人を描いた
映画「島守の塔」が制作される事になり、下野新聞などで何度も取り上げられました。
そのような事で、映画の進行状況などを承知していましたが、
観るかどうか迷っていました。
昨日、知人から前売り券が余っているけど行かないかとのお誘いがあり、
それならばと言う事で、今日久し振りにヒカリ座に観に行って来ました。
島田叡の出身地である兵庫県の神戸新聞社や
荒井退造の出身地である栃木県の下野新聞社、
さらに沖縄県の琉球新報社や沖縄タイムス社などによって
製作委員会が結成された映画なので、
下野新聞の力の入り方も分かるなぁと思いました。
出演者は、
島田叡を萩原聖人さん、
荒井退造を村上淳さん、
知事付きの職員だった比嘉凛を吉岡里帆さん、
戦後の比嘉凛を香川京子さん、
沖縄戦の司令官だった第三十二軍司令官・陸軍中将牛島満を榎木孝明さんなどが、
演じていました。
沖縄戦の戦闘場面をどのように描くのかと思っていましたが、
戦闘場面などはなく、
沖縄戦に至るまでの各島の玉砕の状況を当時の映像を使って述べ、
第三十二軍の戦闘も文字で表現しているだけでした。
また島田と荒井で、沖縄県民20万人の命を救ったと言われていますが、
その点が表わされていたのかも微妙だと思いました。
監督の五十嵐匠さんは、
「島田さん、荒井さんの偉人伝を作るつもりは全くない」とした上で
「鉄の暴風の中、極限状態の沖縄戦で
人間は他人を思うことができるかというのが
この映画製作の最大のテーマである」と述べていましたが、
洞窟内の野戦病院のシーンなどで、そのテーマはよく出ていたように感じました。
映画は、ある意味どれだけ資金を投じるかだと思いますが、
必ずしも潤沢な資金ではなかったのだろうと思いながら映画を観ていました。
最近は、huruでテレビでばかり映画を観ていますが、
やはり映画館の大画面で観るのは良いなぁと思いながら帰って来ました。
「島守の塔」の予告編がありますので、宜しければご覧下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=OduVFXS4py8
【今日の一句】
ありません 金と力は 色男
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