また「効かない」「副反応が〜」「ワクチン後遺症が〜」とわめく人がいても、ほっとけばよろしい。
素人は「後遺症に決まってる!」「効かない!」と断言するが、本物の専門家は論文などのデータを示して、統計や確率で「〇〇%程度の効果が期待できます」と言うし、わからないことは「わからない」と答える。
ワクチンを含め、免疫というシステムなどについて、私の知ってることを書いておこうと思う。
まず、免疫とは何かというと「異物が体内に入って来たときに対処する仕組み」のこと。
そのためにまず働くのが抗体と、白血球、マクロファージなどの細胞(液性免疫)。その後いろんな細胞がいろんな免疫システムとして働く(細胞性免疫)。
そして感染症の場合、
感染:体内に病原体が入り、増殖をはじめる
発症:その病気の症状が出る
その後、治癒に向かうか、あの世行きになるかは免疫や治療による。
という経過をたどる。
コロナウイルス類は、エンベロープという「膜」につつまれた「1本鎖のRNA」と膜に生えている「たんぱく質」の3つが主なもので、大変小さい。サイズとしては100μmほど。とはいえ、コロナウイルスなどは「そのまま空気中を漂っている」ことはない。電子顕微鏡写真などは「水の中」の姿だと思っておけばいい。完全に乾燥すれば膜もたんぱく質も形を保てなくなり、活性(細胞にとりつき、侵入する性質)を失う。
そして、従来のコロナウイルス類は「ほとんどの哺乳類に蔓延している、どこにでもあるウイルスの一種」だったが、人間に感染・発症した場合、重篤な肺炎を引き起こすものが出始め(SARS・MARS)、ついにはCOVID-19の病原体にまで「進化してしまった」と考えられる。
SARS-CoV-2というのが「新型コロナウイルス」の名称なので、今後そちらを使う。
SARS-CoV-2が体内に入るとデルタ型までは肺で増殖し、重篤な肺炎・微少な血栓などを引き起こしていたが、オミクロン以降は咽喉で増殖する例が増えている。肺炎は起こしにくいが、ウイルスが脳に入り込めばウイルス性脳症、心臓なら心筋炎を起こすこともわかっている(それなりに死亡例も出ている)。
肺炎を基準にすると「重症化はしていない」が、ウイルス性脳症や心筋炎で死ぬ可能性は増えているのかもしれない。
さて、mRNAワクチンはどんなワクチンかというと「ウイルスの作り出すたんぱく質と同じようなたんぱく質(抗原)を人間の細胞に大量生産させ、それに対する免疫を発動させるもの」ということになる。そのためにはヒトの筋肉などの細胞を利用する。
つまりmRNAワクチンは「その近所の細胞にたんぱく質を作らせる」のが目的。その後、白血球・リンパ球などが抗原たんぱく質を作った細胞を攻撃することにもなるので、発熱などの「副反応」が起きる。
抗原に対する抗体が作られると、互いに結合するなどして無毒化される(液性免疫)。
リンパ球やマクロファージ、樹状細胞は抗原の情報をリンパ節などへもっていき、記憶させる働きもある。この伝言ゲームでは「あまり正確ではない抗原の情報」が伝わる場合もあるが、その後は「それと似た抗原」にも対処できる免疫(細胞性免疫)となる。
mRNAワクチンは液性免疫・細胞性免疫の両方を誘導できる、という特徴がある。
血液やリンパ液にある抗体は、即時対応ができるので発症予防などの効果が高いが、細胞性免疫は「思い出して準備する」のに時間がかかるが、強力で広い範囲の免疫になるので重症化を抑制できる。
SARS-CoV-2もどんどん変異をおこしているので、液性免疫はあまり効かなくなりつつあるが、細胞性免疫はまだ期待できる。
そして、mRNAワクチンは「メッセンジャーRNAの塩基配列だけを変える」ことで変異ウイルスへの対応も可能、と言われている(でも、ある程度以上流行してからでなければ作れないし、治験もできないので、タイムラグはどうしてもある)。オミクロン対応といってもBA2までだったはずだ。もちろん、接種を受けないより受けたほうがずっといいに決まっている。
海外のデータとして、だが、第3相の治験まで終了しているので一応、期待している。
日本の製薬会社(名前は書かないが)も治療薬やワクチンを作るなら「きちんと第3相までのデータを揃え」なければならないのだが・・・それができていない製薬会社のものは認可が下りないのも当然である。
私は「ワクチンの副反応や後遺症」よりも「感染・発症した場合のリスク、心筋炎・脳症という現実」のほうがはるかにコワいので、接種可能になったらしっかり接種しますよ。
それ以前に「感染」も避けたいので、今後も「マスク・手洗い」はしばらく続けます。
外食もまだしばらくはがまん、だな。
■新ワクチン、接種前倒し検討=オミクロン株対応、9月にも―厚労省
(時事通信社 - 08月30日 13:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=7091413
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