「ライ麦畑でつかまえて」などで知られるアメリカの小説家J・D・サリンジャーを担当する女性エージェントと新人アシスタントを描いたジョアンナ・ラコフの自叙伝を、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のマーガレット・クアリー、「エイリアン」シリーズの名優シガニー・ウィーバーの共演で映画化。90年代のニューヨーク。作家を夢見るジョアンナは、老舗出版エージェンシーでJ・D・サリンジャー担当の女性上司マーガレットの編集アシスタントとして働き始める。ジョアンナの業務は世界中から大量に届くサリンジャーへの熱烈なファンレターの対応処理。心揺さぶられる手紙を連日読む彼女は、簡素な定型文を返信することに気が進まなくなり、ふとした思いつきで個人的に手紙を返し始める。そんなある日、ジョアンナは、サリンジャー本人から一本の電話を受けるが……。監督は「グッド・ライ いちばん優しい嘘」のフィリップ・ファラルドー。(映画.comより)
<2022年7月3日 劇場鑑賞>
今回は、都会から数か月遅れての”都落ち映画”。それでも、田舎で公開してくれることに、感謝、感謝です。
お話はよくある感じの、若い女性の自分探し、夢追い物語です。「プラダを着た悪魔」の図書版って感じでしょうか。主演は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」で”プッシーキャット”(だったと思う)役で、ブラピの車に乗せてもらって、ダッシュボードにきれいな足を投げ出していた若い女性、マーガレット・クアリーです。彼女はアンディ・マクダウェルの娘さんなんだそうです。さすがにきれい!
そんな彼女が、夢を追ってニューヨークに移り住む(大学に戻らなきゃいけなかったのに!学校より都会の夢を選んだのですね)。ある古い出版社に就職するも、そこでは「ライ麦畑でつかまえて」の作者サリンジャー宛に来るファンレターに対し、紋切り型の返事を出すだけの仕事を与えられた・・・そんな話です。気難し屋の作家は、自分でファンレターなんか読まないのです。まぁ忙しいってこともあるでしょうけれど。でも、ファンレターの中には、心動かされるものも結構あって。こんなことしていていいのだろうか、と思ったり。また、自分の夢(詩を書きたいなど)も実現したいし。若い女性特有の悩み全開です。
当初は友人のアパートに居候していたマーガレットも、いつまでもそういうわけにもいかないということで、部屋を探すところもシビアでした。結局はニューヨークなんて、家賃も高い。ちょっと仲良くなった男と同居する形で折半するのです。しかも、折半なのに、男が即決した上に「名義は彼女で」ですって!心の中で「こんな男と即別れなさい!」と叫んだことは、いうまでもありません。でも、都会でひとりって、結構勇気がいります。彼とは”これから芽が出るはずの若手が集う文壇カフェ”で出会っているから、知り合いもその仲間だし、そういうものに顔を出している自分が好きだったりもするので、むやみに別れたりできないんですね。自我のためにも。その辺、妙にリアルでした。出版社の上司たちが行くようなカフェでお茶してみたりするのも、なんとなく「わかる〜」って感じでした。店を出たところで「お車を回しましょうか」と言われて「いいえ、近いから歩いて帰るわ」って言うところも。いいじゃん、若いんだから歩いて帰っても、って思いました。
美人で知的なマーガレットは、結構モテるし、みんなに親切にされるので、見ている分には「話がウマい」とも思ったのですが、まぁ若い時だけの特権だから、美人は使えばいいのでしょうね。シガニー・ウィバーはさすがの貫禄。コルム・フィオールも出てました。彼は「リディック」や「タイタス」が印象に残っています。
「プラダを着た悪魔」系が好きな人にはお勧めです。
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