2012年9月9日に、怖い話と言う事で下記の文章を書きました。
宇都宮市中心部の丘の上の八幡山公園の近くに公営の墓地があります。
墓石を見ると陸軍士官の肩書なども見られ古くからの墓地である事が分かります。
現在は火葬された遺骨を埋葬しているのでしょうが、
以前は土葬だったようで、それを彷彿とさせるような墓もあります。
八幡山公園の丘を下った西側に、かつて栃木県師範学校の寮がありました。
現在の昭和小学校の辺りだと思いますが、
同校の開校は1929年(昭和4年)4月ですから、それ以前の話です。
栃木県師範学校は現在の宇都宮大学の教育学部の前身です。
ある日、宇都宮の商家の娘が病のために亡くなりました。
両親は娘の亡きがらを八幡山公園近くの公営墓地に埋葬しました。
昔の事ですから土葬です。
埋葬の翌日その娘の墓が荒らされているのが発見され大騒ぎになりました。
墓から点々と血の跡が続いています。
その後を追って行くと、師範学校の寮に辿り着きました。
血の跡の続く部屋に入って見ると、
口の周囲を血で真っ赤にした一人の学生が、娘の腕を舐めていました。
この学生は結核を発症していました。
結核は今では抗生物質等によって、完治する病気になっていますが、
当時は不治の病と考えられていて、このため様々な民間療法や俗説がありました。
そうした俗説の中に、人の生き血を飲むと治るとの言い伝えがあり、
それを知った学生は、生き血を飲むのは困難なので、
死亡したばかりの遺体の血を飲もうとしたのでしょう。
その学生が、その後どのようになったのかは分かりません。
最近、田中貢太郎の「日本怪談実話」と言う本を読みました。
田中貢太郎は、1941年(昭和16年)に死亡していますので、
それ以前に書かれた本である事は間違いありません。
僕が読んだのは、2017年に河出書房新社から出版された復刻版です。
200編近くの怪談が集められていて、中には背筋がゾクッとするようなのもあります。
また、谷崎潤一郎や鏑木清方の夫人とか、伊藤晴雨など多くの実名があり、
興味を惹かれると共に、明治から大正にかけての社会風俗が分かって、
かなり面白い本です。
その中に北海道の〇〇大学の話として、(〇は原文が〇でした)
やはり寄宿舎から夜中に抜け出して、
墓場で人肉を食べていた学生の話がありました。
その学生は癩病の家系で、
癩病には人肉が効果があるとの迷信から食べたとの話でした。
上記の栃木高等師範の学生と話の骨格は同じです。
高等師範なり大学の学生と言う、当時としては知的レベルの高いはずの学生が、
迷信や民間伝承などを妄信して、墓を暴いて食べるとの話です。
たまたま似た話が2つあっただけなのかも知れませんが、
他にもあるような気もします。
そして、それぞれの大学で形を変えながら、
怪談話として学生の間で言い伝えられているのではないかと思うのですが、
いかがでしょうか?
もしそうならば、原型はどこの話で、それは実話なのかと気になります。
もし、同じような話をご存知の方がいらっしゃれば、お教え頂ければ幸いです。
なお、明日は所用により日記などを休ませて頂きますので、お含み置き下さい。
【今日の一句】
ホントかな 疑い深く なるばかり
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