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2022年03月10日16:07

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シラノ(Cyrano)

 1897年の初演以降、世界中で映画化やミュージカル化されている不朽の名作「シラノ・ド・ベルジュラック」を、「つぐない」「プライドと偏見」のジョー・ライト監督が再構築して描くロマンティックミュージカル。シラノ役を「ゲーム・オブ・スローンズ」のピーター・ディンクレイジ、ロクサーヌ役を「マグニフィセント・セブン」のヘイリー・ベネット、クリスチャン役を「ルース・エドガー」のケルビン・ハリソン・Jr.が演じた。17世紀のフランス。剣の腕前だけでなく、すぐれた詩を書く才能を持つフランス軍きっての騎士シラノは、自身の外見に自信が持てず、思いを寄せるロクサーヌにその気持ちを告げることができずにいた。そんな彼の思いを知らないロクサーヌは、シラノと同じ隊のクリスチャンに惹かれ、シラノは2人の恋の仲立ちをすることに。愛する人の願いをかなえるため、シラノはクリスチャンに代わって、自身の思いを込めたラブレターをロクサーヌに書くことになるのだが……。(映画.comより)







<2022年3月5日 劇場鑑賞>

 言わずと知れた名作古典劇、再びの映画化です。過去には、ダリル・ハンナ主演の「愛しのロクサーヌ」、そしてフランスが誇る名優ジェラール・ドパルデュー主演の「シラノ・ド・ベルジュラック」があったことを知っています。多分他にもあるのでしょうね。個人的には後者のみ鑑賞しています。ハンサムではないドパルデューが、とてもよくハマっていました。

 今回は、鼻が大きいのではなく、小男という設定でした。演じるは「スリー・ビルボード」にも出ていたピーター・ディンクレイジ。彼はわりと知的な役回りが多いように思います。で、今回は語彙豊富なロマンチスト、しかもめっぽう強いという魅力に溢れたおじさんなのですが、少々理屈っぽくてひねくれものという設定。思いがけずミュージカルだったので、最初は面食らいました。でも、見ているうちになじんできました。

 身分の高い侯爵にも求婚されている美女ロクサーヌは、そこそこの家柄ながら今は貧乏という設定で、しかし知的で勝気な女性です。そんなロクサーヌは、シラノとは幼い頃からの知り合いなのですが、ある時シラノの部下として入隊してきた黒人青年クリスチャンに一目惚れ。青年もロクサーヌに目が釘付けになります。またもや「目と目が合ってそれだけで〜♪」の世界です。映画ですねぇ(笑)。

 ロクサーヌは、シラノに仲介を頼み、彼に手紙を書いてくれるように頼んで欲しいと言います。しかし、なかなか若い男性で、しかも兵隊だし、すらすらと魅力的な文章を書ける人は少ないですね。そこで、シラノが指南、そのまま成り行きで、彼女に階下から直接話しかける時も助け船を出すことに。ロクサーヌは、ロマンチックな言葉を紡ぐクリスチャンに夢中になります。

 でも、二人になった時のボキャブラリーの少なさに「あれ?」と思うこともあったり。しかし、そうこうしているうちに、戦争が激しくなり、彼女に求婚していた侯爵が指揮をする、最前線の部隊にシラノ隊が選ばれることに。侯爵、シラノ、そしてクリスチャンの3人の行く末は?戦場からの手紙も代筆していたシラノの想いは?

 という話です。私のおぼろげな記憶では、ドパルデューは消防士だったかと。青年が部下だったところは同じだったと思うのですが。ともかく、細部はそれぞれの特色があるのでしょうが、大まかなところは皆さんご存知の通りのお話です。素敵な映画でした。ただ、個人的には、シラノのアイロニックさが少し強かったかな、とも思いました。で、やっぱりミュージカルでないほうが、見やすいかなと。ジョー・ライト監督、ごめんなさい。でも、楽しめました。
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