「恋におちたシェイクスピア」のジョン・マッデン監督が「英国王のスピーチ」のコリン・ファースを主演に迎え、第2次世界大戦下で実行された奇想天外な欺瞞作戦の行方を、実話に基づいて描いたスパイサスペンス。1943年。劣勢を強いられる英国軍はイタリア・シチリアの攻略を目指すが、シチリア沿岸はドイツ軍の防備に固められていた。英国諜報部(MI5)は状況を打開するため、驚くべき奇策をチャーチル首相に提案する。「オペレーション・ミンスミート」と命名されたその作戦は、「イギリス軍がギリシャ上陸を計画している」という偽造文書を持たせた死体を地中海に流し、ヒトラーを騙し討ちにするというものだった。作戦はヨーロッパ各国の二重三重スパイたちをも巻き込み、壮大な騙し合いへと発展していく。共演は「プライドと偏見」のマシュー・マクファディン、「ハリー・ポッター」シリーズのジェイソン・アイザックス。(映画.comより)
<2022年2月23日 劇場鑑賞>
すごかったなぁ。私は、ミンスミート作戦なんてもちろん知らなかったわけですが、あの時代に生きていた人たちは本当に大変でしたね。もちろん、諜報活動は今でもなされているだろうけれど、ヒトラーがいた世界大戦時とは比較にならないのでしょうね。
結論から言うと、ヒトラーを騙してしまう作戦は成功したわけです。使える水死体を提供させることから始まって、その男に名前とバックグラウンドを与え、秘密文書を携えさせ、彼女の写真やラブレター、宝石店の請求書まで持たせて(しかし、機密の文章を運ぶときにそんなプライベートなものまで持って行くものなのか?)彼自身の存在に信憑性を与え、それらしくスペイン沖に漂着させる、その細かさ!すごかった。なぜスペインかというと、当時のフランコ独裁政権は、ドイツと仲良しだったから、すぐに連絡するだろうという意図。もちろん、イギリス軍は兵士の持っていた書類を秘密裏に取り戻そうと必死になる態を装います。スペイン政府も、もちろん返還します。でも、その中身はちゃ〜んとチェックされて、ドイツ軍に伝えられてあることは、織り込み済みなわけです。
まぁそんなこんなで、ウソの情報に踊らされたヒトラーは、本当の上陸地と違う場所に、多くの戦力を割いてしまい、結果的に連合国軍のシチリア侵攻を簡単に許してしまったわけです。話の本筋はこんなところですが、そこは秘密組織。誰が二重スパイだとか三重スパイだとか、自分や同僚に常に降りかかる疑念、上司との意見の相違、有能な女性同僚と関係など、何事も一筋縄ではいきません。コリン・ファースをはじめとするイギリスの名優たちが、魅せる、魅せる。見ごたえのある映画でした。
ついでに言うと、イアン・フレミングも登場してました。あの場所から、かのスパイ小説は生まれたのですね。コリンと微妙な関係になるきれいな女性、誰かなと思ったらケリー・マクドナルド。「トレインスポッティング」で、ユアンたちと一緒にラリってた(?)かの女性じゃないですか!しっとりとした大人の女性になって。今までも、いくつか映画で見ているはずなんですが、今回改めて気が付きました。
とにかく、おススメです。
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