コロナワクチンを2回打った後に、再び新型コロナウイルスに感染することを、ブレークスルー感染といいます。ブレークスルーとは、英語で、「障害を突破すること」という意味です。つまり、コロナウイルスが、ウイルスのワクチンという障害を乗り越えて人体に再感染を起こす能力を持っていると考えれば理解しやすいと思います。
現在、オミクロンの感染者はコロナワクチンを2回打った方達なのです。アメリカでは160人の死亡例が報告されているCDCの調査では、2021年1月から4月までのブレークスルー感染の患者数は1万262人でした。そのうち2725人は無症状でしたが、感染者のうち約1・6%に当る160人が死亡しています。
さらに、5月に入ってからも患者数は増え続け、7月までの間に入院患者は6239人に上りました。そのうち1263人が死亡しています。患者の年齢層としては、50代後半、とくに58歳前後の人が多く、死亡者は80代の高齢者に多いことが分かっています。
一方わが国でも、国立感染研究所によると、ワクチン接種後に67名が感染していることが分かりました。6月末までの3か月間に接種した人々のうち、感染者は20代から40代までに多く、アメリカとは正反対に、重傷者や死亡者はいなかったと報告されています。
しかし、この状態を見る限り、ブレークスルー感染は、決して軽視できる感染ではないことが分かります。ワクチンは、2回打てば7日目ごろから免疫ができ始め、約2週間後には感染するといわれてきました。
しかし、ブレークスルー感染は、その免疫が感染しているはずの2週間後という時期に起こり、しかも死亡する例も報告されているのですから油断はできません。ワクチンを打ったからといっても、これで完全にウイルスからの感染は起こらないなどと楽観せず、感染予防の自己管理を怠らないようにする必要があります。コロナワクチン3回目打ちますか。医者の私が接種しない理由。医学博士・志賀貢/幻冬舎、参考。
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