この機会なので、私の原子力利用についての考え方を書いておく。
「賛成派でも反対派でもなく、安全に利用していかざるを得ない派」だ。
そうなったのは福島第一事故で大きな教訓を見せつけられたから、だ。
現在日本にある原子力施設(発電所)はしっかり安全対策をとった上で稼働し続ける必要がある。その安全対策には炉そのものの更新も含む。安全のために必要なら新しい技術導入も行うべきだ。
福島第一事故では「危険だ」という意見ばかりが先行したが、4号炉の事故は「危険は稼働中の原子炉だけではない」ことを見せつけてくれた。
稼働していないどころか、原子炉内に燃料が入っていないにも関わらず「世界最悪の危険」と言われる状態まで行ったことは教訓以外の何ものでもない。
「蓋のできない核燃料プール」と頑丈なステンレスの(ほぼ)密閉容器である「原子炉」、核燃料はどちらにあったほうが安全だろうか?
原子炉が稼働しているから危険なんじゃない「膨大な量の放射性物質がそこにあるから危険なのだ」ということだ。温度や圧力は現代の火力発電とは比べ物にならないほど「低い」が、放射性物質の毒性・放射線はまったく別モノの脅威だ。
多くの技術者が勤務し、メインテナンスし、稼働させている大規模施設は、どんな工場でも発電施設でも「止めて放置すれば不具合が発生し、容易には復旧できない」。
さらに数年以上の長期にわたって停止すれば経験豊富な技術者が年をとっていき、技術を忘れ、後継者はいなくなる。
技術は紙に書いて残せるが、それを学ぶためには時間がかかるし、紙で勉強したことと実際の現場ではまるで違うこともよくある事態だ。
なにより「技能」は自分で練習し、自分で練習・訓練し、習得しなければ身につくことはないし、年長者・経験者に学ぶことがとても多い。必要だと言ってもいい。
古い設備だから危険だ!という声もある。先日「40年もたった車に乗る人なんていません」と駅前で大声出している団体さんもいたが、そのすぐ後ろの電鉄会社はメインテナンスを続けることで製造から50年たった電車でも安全に運行している(先日違う理由でラストランとなったのもある・・・残念)。
一方、自動車でも1年ほったらかしにしておけば危なくて乗れなくなるのが現実でもある。機械はちゃんとメインテナンスしてあれば危険とは言えないが、ほったらかしにすれば短期間で危険な状態になる、ということだ。
放射性物質は時間の経過にしたがって自己崩壊をおこし、減少していく。これは物理法則であり、絶対に曲がらない。その際にエネルギーを放出する、そのちからが放射能で、出て来るものが放射線だ。半分まで減る時間が「半減期」、長いものでは20億年以上だ。
(例外はあるが、半減期が短いほど一気に多くのエネルギーを放出するので放射線は強いエネルギーを持つ)
核燃料を使えば放射能が増える!という人もいるが、それはエネルギー・質量保存則に反している。短期的には放射線量(発熱量)は増えるが、エネルギーを放出した分、物質量は減る。
それらを統合すると「今現在ある放射性物質をどうやって安全にするか」一番安全にちかい解は「できる限りの安全対策を講じた上で、核燃料からエネルギーを取り出し、何かに使い、できれば使いつくして、残りカスは月の裏側などに輸送して保管・管理する。
やめるなら「使いつくしてから」だ。
今は、安全にするために原子力発電を行い、技術者を継続的に養成し、新しい知見・新しい技術を取り入れ、より安全に近づける努力を続けるしかないと思う。
電気が足りない?資源が足りない?知ったことか、それなら少しがまんしろ(病気などでできない人にまで強いるつもりはない)。
原発コワい?放射能いやだ!?ちっとは勉強しろ。現実を見ろ。
だから私は「推進派」にも「反対派」にも絶対に与しない。
■伊方原発、来月2日に運転再開=1年11カ月ぶり―四国電力
(時事通信社 - 11月22日 17:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=6749832
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