デンマークを代表する人気実力派俳優のマッツ・ミケルセンが、アカデミー外国語映画賞にノミネートされた「偽りなき者」のトマス・ビンターベア監督と再タッグを組んだ主演作。冴えない高校教師のマーティンと3人の同僚は、ノルウェー人の哲学者が提唱した「血中アルコール濃度を一定に保つと仕事の効率が良くなり想像力がみなぎる」という理論を証明するため、実験をすることに。朝から酒を飲み続け、常に酔った状態を保つと授業も楽しくなり、生き生きとするマーティンたち。生徒たちとの関係も良好になり、人生は良い方向に向かっていくと思われた。しかし、実験が進むにつれて次第に制御がきかなくなり……。「偽りなき者」でもミケルセンと共演したトマス・ボー・ラーセンやラース・ランゼらがマーティンとともに実験を行う同僚教師を演じた。脚本に「偽りなき者」「ある戦争」のトビアス・リンホルム。新型コロナウイルスの影響で通常開催が見送られた2020年・第73回カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクションに選出されたほか、第78回ゴールデングローブ賞の最優秀外国語映画賞にノミネート、第93回アカデミー賞でも監督賞と国際長編映画賞の候補に挙がり、国際長編映画賞を受賞した。(映画.comより)
<2021年10月12日 劇場鑑賞>
いけませんねぇ、飲んだくれ男たちの屁理屈は。血中アルコール濃度を一定に保つ?常に酔った状態を保つ?それで仕事も人生も効率が上がるって・・・何言ってるんですか。いくら酒が飲める理由は何でもいいと言っても、こんなこと、本気で信じていたのですか?。挙句に「どこまで行けるか限界を求める試行」なんて。無茶苦茶になるって、予想できませんでしたか。さらに劇中、気弱になった生徒にまで酒を勧めるシーンが!飲めないタチだったらどうするんだろうと思いました。デンマークでは飲酒は16歳から認められているとのことでしたが。
私は、自分が飲めないタチなので(一説には分解酵素が一つ欠けているとか)「血中濃度を0.05%に保つと効率がよくなる」というくだりが信じられません。飲める量と酔い加減なんて千差万別なのに、その数字の根拠はなんなのでしょうね。まぁしかし、私が若い頃は今ほど飲酒運転の取り締まりが厳しくなくて、「俺は少し飲んだ方が調子がいいんだ」と言って運転する奴、いくらもいましたからね、ヒトは少しほろ酔いのほうが「調子いい」と感じるんでしょうね。ただ、それ(濃度等)が正確に把握できないと「まだいける」の錯覚世界に入り込んでしまう、ということなのでしょうね。
<ここからネタバレ>
飲み過ぎで夫婦がもめるくらいならまだいいのですが、この映画では、取り返しのつかないことも起きてしまいます。仲間の一人が、命を失ってしまうのです。ここはショックでした。なんでもそうですが、仲間がいてみんな一緒にやればコントロールできる、自分たちはわかっているから大丈夫なんだ、という驕りは本当に怖いですね。ともあれ、友人たちは、一生彼の死を背負って生きることになるんだろうと思います。ラストシーンは妙にハッピーで、複雑な気持ちでした。
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