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2021年10月16日15:58

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PITY ある不幸な男(Oίκτος)

「ロブスター」でアカデミー脚本賞にノミネートされた脚本家エフティミス・フィリップとギリシャの新鋭バビス・マクリディス監督がタッグを組み、他人からの同情に依存する哀れな男の狂気と暴走を描いたサイコスリラー。10代の息子と小綺麗な家に住み、礼儀正しく身だしなみも良い弁護士の中年男性。何不自由ない暮らしを送っているように見えるが、彼の妻は不慮の事故で昏睡状態に陥っている。彼の1日は、妻を思ってベッドの隅でむせび泣き、取り乱すことから始まる。そんな彼の境遇を知り、同情心から親切になる周囲の人々。この出来事がもたらした悲しみは、いつしか彼の心の支えとなっていた。ところがある日、妻が奇跡的に目を覚まし、悲しみに暮れる日々に変化が訪れる。

2018年製作/99分/G/ギリシャ・ポーランド合作(映画.comより)







<2021年10月12日 劇場鑑賞>

 いや、怖かったです、本当に。しかしなぁ・・・もちろん、自分は昏睡の経験もないし、彼の気持ちがわからないのだから、安易なことを言うべきではないだろうけれど、正直、こんなこと本当にするのかなぁ、と思いました。

 話は上にある通り、そこそこ成功している中年男性が、妻が事故で昏睡状態のままだということで、周囲の皆から優しくしてもらっていて、いつしか無意識にそういう状況に依存するようになってしまっている、というもの。いざ妻が目覚めてしまうと、それは本当にうれしいことのはずなのに(そして、その妻は信じられないほど美しいのだ!)、皆が優しくしてくれないことに物足りなさを感じ始め、やがてその気持ちはエスカレートしていく・・・。最後はまさに”暴走”ですね。本当に怖かった。

 しかし、私が思うに、妻が事故に遭う前は、別に特別扱いを受けるでもなく普通に暮らしていたはず。そこそこ大きい息子もいるし、数年(数か月かな?そこ、言及ないです)同情を受けたからって、元の生活に戻れないものなのだろうか。生活に困っているわけでなし、妻も息子も元気だし、妻はきちんとした人で、遊び歩かれているわけでもなさそうだったし、親も元気でいつもよくしてくれる。また、親しい友人も、いる。なんでそうなるのか、わかりませんでした。いやもちろん、自分はそういう経験がないからわからないだけなのかもしれないのですが。

 大体、いくら悲劇(妻の昏睡)だからって、毎朝むせび泣くって、どうなんでしょうね。私、自分なら最初はそうでも、きっとそのうちなんとなく毎日をやり過ごすようになると思うのです。息子もいるし、そっちも向かなきゃいけないし。まぁそれだけ、人って、状況に慣れるってことなんでしょうね。自分も、いろいろ心がけなきゃいけないな、と思いました。やっぱり謙虚に生きること、これに尽きるかもです。



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