物理的なベッド数があれば、指定感染症の患者を受け入れられるわけではない。
隔離が必要なので、ほとんどは個室にせざるを得ない(同じ病気であることが確実な場合は複数の患者を1室に入れることもできる)。
なにより足りなかったのは「専門の知識・経験をもつ医師と看護師」の不足。指定感染症病床1床あたり、最低4人は必要。実際には4床あたり16人など複数の患者を複数の医療関係者が診ることになる。
酸素吸入が鼻カヌレなどであればまだしも、酸素マスクや挿管の場合は食事もできず、トイレにも患者自身では行けない。各種バイタルデータの確認も1時間ごと、24時間体制になる。毎日1回のCT検査も行われている。部屋の出入りごとに消毒が必要。医療従事者がひとり1日24時間働くことはできないので、実際に職場につくのは半数程度?
重症患者(自発呼吸ができないレベル)の多くは肥満の人もおおいらしく、ECMO関連の番組などを見るとストレッチャーからベッドへの移動、姿勢を変えるために4人がかりだったりもする。
そう考えると職務中はまともに休む暇もないことはわかる。
医師や看護師は当然「専門家」ではあるのだが、COVID-19ではさらに専門性の高い医療・ケアが必要になる。患者数が増えればそういう「高い専門性をもった医師や看護師」は足りなくなるので、数を増やすためには自分の病院だけでなく、あちこちに研修に出る必要もある(地方の病院では経験者がいないので対応が困難)。感染症専門の病院が「病床はあってもスタッフが足りない」事態になった理由はそこにもある。
病院には「もとからその病院を利用・入院していた患者」もたくさんいる。「明日からCOVID-19専門病院にします」といって患者を放り出せるわけはない。他の病院・クリニック・医院もいっぱいになっている状態で、患者を受け入れてくれるところを探し、患者に説明し、手続きも行わなければならない。事務作業だけで膨大なものになるだろう。
普段から病院は暇じゃない。医師は午前中外来対応、午後は入院患者や手術といったハードスケジュールだし、ナースステーションで雑談している看護師もほとんどいない。
今回のCOVID-19、第5波ではワクチン接種のためにも医療関係者は病院勤務が休みの日に働いてくれていたこともある。
患者が増え、医療体制が保てなくなったのはウイルスの変異もあるだろうが「緊急事態に慣れた」「オリンピックやってるぐらいだから」などといってガードをゆるめてしまった人たちに問題があったことは否めない。慣れるなら「マスクや手洗いの習慣」であり、「オリンピックやってるんだから日本は世界に恥じない行動をとろう」ではなかったのか?少なくとも政府は広報で「マスク・手洗い・密を避ける」といった基本を繰り返しくりかえし、何度もなんども手を変え品を変えて国民に伝えてきた。
もちろん、第5波の教訓は生かさねばならない。が、医師や看護師を増やすのは簡単じゃない。
そういった「あらゆること」を見て判断する必要がある。
■【独自】コロナ「幽霊病床」第5波ピーク時に3割の尾身理事長JCHOは補助金311億円 岸田首相が解消へ
(AERA dot. - 10月16日 11:55)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=173&from=diary&id=6705174
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