母親を亡くしたダウン症の女性が残された父と2人で旅をし、悲しみを乗り越えて互いに理解を深めていく姿を描いたヒューマンドラマ。明朗快活なダウン症の女性ダフネは、スーパーで働きながら両親と平穏に暮らしていた。しかし、母マリアが亡くなったことで生活が一変。年老いた父ルイジは自分が死んだら娘がひとり残されてしまうという不安にかられ、ふさぎ込んでしまう。そんな父にダフネは、一緒に母の故郷の村を訪ねてみようと提案。その旅は、母であり妻であった愛する人の死を乗り越え、父と娘が互いを理解しあうための、かけがえのない時間になっていく。監督は、長編劇映画はこれが2作目となるフェデリコ・ボンディ。2019年・第69回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門で国際批評家連盟賞を受賞。ダフネ役のカロリーナ・ラスパンティは自身もダウン症で、ボンディ監督に見いだされて本作で演技に初挑戦した。(映画.comより)
<2021年8月3日 劇場鑑賞>
あんまりよく知らずに見たのですが、なるほど、ドキュメンタリーのような映画でした。主人公はダフネ、ダウン症の女の子です。頭がよく理論的で、よく口が立ちます。その分、理屈っぽいとも言えるわけですが(笑)、でも充分現実的で元気な女の子。一人でも生きて行けるタイプでしょう。彼女は小さい頃から、優しい両親や仲間たちに囲まれ、いろんなことにチャレンジしながら(カッコいいディスコもあるんです。楽しそう。うらやましい!)暮らしています。パソコンも得意。
そんな平穏な日常だったのに、ある日突然ママが亡くなってしまいます。持病でもあったのでしょうか。そこは説明されませんが、とにかく、本当に突然母親を失うのです。残されたのは年輩のお父さん(彼が本当に年輩でびっくりしました。お母さんはそんな風に見えなかったのに。遅い時の子供だったのですね)とダフネだけ。もちろん、親戚のおじさん、おばさん、また従来の仲間たちもいるのだけれど、母親ほど密ではなかった父親と娘の新たな関係性の構築が描かれるわけです。
お母さんのお墓は彼女の故郷に作ったから、わりと遠くて、お参りするのが宿泊を伴うトレッキング並みのコースだったり、家にいたらいたで口論が絶えなかったり、まぁいろいろあるわけです。でも、ダフネは賢いからいい。なんでもできるし。親は「自分は先に死ぬからこの子は一人で生きてゆけるようにしておかないと」とつい思ってしまうわけですが、多分、そう心配したものでもないのでしょうね。発達障害の息子を持つ私は、そんなことを考えたりもしたのでした。もちろん、ダフネのほうがはるかに賢いから、比較にならないわけですが。
あ、それと劇中、お父さんのセリフで「蒙古症」という言葉が出たのですが、聞いたことあると思って調べたらダウン症のことでした。日本語に訳すとそうなるのですね。
淡々とした日常が描写されるので、興味のない方には退屈かと思います。興味のある人だけにおススメします。
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