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2021年08月11日13:58

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アウシュヴィッツ・レポート(The Auschwitz Report)

 アウシュビッツ強制収容所を脱走した2人の若いスロバキア系ユダヤ人のレポートによって、12万人のユダヤ人の命が救われた実話を映画化した人間ドラマ。第2次世界大戦中の1944年、ユダヤ人が収監されたアウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所で、過酷な労働を強いられて殺害される人々の遺体記録係をしているスロバキア人のアルフレートは、ナチスドイツによる、その残虐な行為の証拠を持ち出し、有力者に届けるために脱走を企てる。協力した仲間たちは「正直に話せば全員宿舎に戻れるんだぞ」と執拗に拷問されるが、アルフレートたちはホロコーストの真実を世界に伝えるため国境を目指す。奇跡的に救出された2人は、赤十字職員にアウシュビッツの実態を告白し、レポートとして提出するが……。脱走する2人を「オフィーリア 奪われた王国」のノエル・ツツォル、新人のペテル・オンドレイチカが演じるほか、2人を救済する赤十字職員役を「ハムナプトラ」シリーズのジョン・ハナーが演じる。第93回アカデミー国際長編映画賞のノミネート作品選考に際し、スロバキアの代表作品に選出された。(映画.comより)







 <2021年8月3日 劇場鑑賞> 

 短くまとめられた映画なので、非常に見やすい。その反面、話がザッと進み過ぎてあっさり終わってしまう。つまり彼らは大きな危険にはそれほど遭わずに逃げられ、たまたま会った人は親切で、最終的に赤十字のスタッフにも簡単に会えた、みたいに見えるのです。もちろん、そんなことはなかったでしょうし、死を覚悟するようなこともあっただろうけれど、より多くの人に見てもらうため、事実をかいつまんで見やすい尺の映画に仕上げたのでしょうね。

 アウシュビッツの現状を伝えた後も「本当に現場に介入できたのは7か月後」という事実はテロップでのみ示されます。ですから、実際は、彼らが命を懸けて事実を伝えたにもかかわらず、その7か月の間は殺戮され続けたということです。それでもその後処刑されるはずだった12万人が救われたことは事実なのですが。

 私は素人なので詳しいことはわかりませんが、実際赤十字のスタッフと言っても、最初に彼らの話を聞いた人は「私には権限がない」とか「いついつに誰それが来るからその人に会いなさい」とか言うので、命からがら逃げてきた彼らは「レジスタンスじゃないのですか!」と叫ぶシーンがあったりします。で、地位の高い赤十字の人も「我々は必要なものは届けている」「そんなもの、ナチスが全部横取りするから我々には届かない」・・・後世の我々からすれば信じがたいやり取りですよね。横取りされるなんて、当たり前じゃないですか。そんなこと、予想できないのかな。

 彼らのレポートは、詳細に書かれていて、建物の構成やユダヤ人の班わり・毎日の行動予定など、緻密で説得力のあるものだったらしいです。だからこそ、人々を動かしたのでしょう。悲惨さばかりを叫ぶのではなく、冷静に事実をまとめ上げたうえで脱走した、という文武両道の男たちがいたことに感動しました。素晴らしいですね。彼らはその後、どんな人生を送ったのでしょうね。
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