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2021年04月03日14:48

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KCIA 南山の部長たち(남산의 부장들)

 1979年に韓国の朴正煕大統領が中央情報部部長キム・ジェギュに暗殺された実話を基に映画化した実録サスペンス。金忠植(キム・チュンシク)によるノンフィクション「実録KCIA『南山と呼ばれた男たち』」を原作に、「インサイダーズ 内部者たち」のウ・ミンホ監督がメガホンをとった。1979年10月26日、大統領直属の諜報機関である中央情報部(通称KCIA)部長キム・ギュピョンが大統領を射殺した。事件発生の40日前、KCIA元部長パク・ヨンガクは亡命先であるアメリカの下院議会聴聞会で、韓国大統領の腐敗を告発した。激怒した大統領に事態の収拾を命じられたキム部長はアメリカへ渡り、かつての友人でもあるヨンガクに接触を図るが……。愛国心と野心との間で揺れ動くキム部長をイ・ビョンホンが熱演。共演に「目撃者」のイ・ソンミン、「哭声 コクソン」のクァク・ドウォン。(映画.comより)







<2021年3月28日鑑賞>

 最近では女性大統領だったパク・クネさんが悲惨な運命をたどっていますが、彼女のお父さんが大統領だった、とか、殺されたんだ、とか聞いたことはあっても、詳しいことは知らずに来ました。昔、阪本順治監督の「KT」という映画を見た時に「怖いなぁ」と思ったのを覚えていて、あれは金大中氏の拉致事件を扱っていたけれど、韓国の政界ってなんでこんなに怖いんだろうと思っていました。日本が噛んでるのもその時はちょっとショックだったし。なんか、住みづらそうな国ですね。もちろん、日本だって指摘されればそんな側面、いっぱいあるだろうけれど。

 ということで、今回のイ・ビョンホンは超真面目人間。にこりともしない堅物を演じています。史実によると、民主主義を実現するために高い理想を持った有志達とパク氏は、クーデターを起こし、成功。政権を掌握します。しかし、その後国は安定せず、理想の国家を求めていたはずのパク大統領は、次第に民衆を疎ましく思うようになり、「逆らう奴らなんか、轢き殺してしまえばいい」などという奸臣の言葉に耳を傾けるようになっていきます。失望した側近ビョンホンは、次第に思い詰めて・・・。

 というお話です。もちろん、映画はビョンホンの視点で描かれているので、パク大統領にも奸臣にも言い分はあるでしょうし、描かれ方も偏っているかもしれません。織田信長と明智光秀をちょっと想起したり(全然違うかもしれませんが)。しかし、かのヒトラーでも本気で心酔した人々がいたように、誰にとっても正義はあるのであって、固くそれを信じている限り、他人に失望する、あるいは他の人が奸臣に見える、ということはあるのだろうと思うのです。そして、皆の言うことがそれぞれ一理あって誰も間違っていない、ということも、またあるのだろうと思うのです。

 最近は韓国映画づいているので、我ながらよく見ていると思うのですが、あまりに過去の大統領がみんな逮捕されてしまうと、そして「82年生まれ、キム・ジヨン」とか「ミナリ」「タクシー運転手」とか見ていると、「そ、そんなに住みづらいのか」と思ってしまうわけです。韓国の人たちは(みんなではないだろうけど)日本を目に敵にしたり、役人や大統領を引きずり下ろしたりすることが多いように思うけれど、そんなに憎悪にばかり生きずに、もっと前向きに生きれればいいのにな、と思います。もちろん、日本人でも政治家の足の引っ張り合いや、コロナに対する憎悪犯罪なんかも顕著だったりしますけどね。まったく生きづらい世の中です、全般に。
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