「名もなき生涯」「ツリー・オブ・ライフ」「天国の日々」などを手がけてきた名匠テレンス・マリックが、ルーニー・マーラ、ライアン・ゴズリング、マイケル・ファスベンダー、ナタリー・ポートマンという豪華実力派俳優を迎え、4人の男女が幸せを模索する姿を描いた人間ドラマ。音楽の街、オースティン。フリーターのフェイは大物プロデューサーのクックと密かに付き合い、売れないソングライターのBVは、そんなフェイに思いを寄せていた。その一方で、恋愛をゲームのように楽しむクックは夢を諦めたウェイトレスのロンダを誘惑する。さまざまな思いが交錯する中、4人に思いもよらない運命が待ち受けていた。フェイ役をマーラ、BV役をゴズリング、クック役をファスベンダー、ロンダ役をポートマンがそれぞれ演じるほか、リッキー・リー、イギー・ポップ、パティ・スミス、レッド・ホット・チリ・ペッパーズなどミュージシャンたちも出演。撮影は「ゼロ・グラビティ」などで3度のアカデミー賞を受賞したエマニュエル・ルベツキ。(映画.comより)
<2021年1月24日鑑賞>
相変わらずオールスターなんですね、テレンス・マリック監督作品は。主には上の4人のお話だけれど、ゴズリングとちょっと付き合う女性役でケイト・ブランシェットが出てたり、ナタリー・ポートマンのお母さんがホリー・ハンターだったり。ミュージシャン役でまさかのヴァル・キルマーが出てたり。私、音楽に詳しくないのでミュージシャンはわからないけれど、ゴズリングのお母さんも見覚えがあるような気がしました。
主にはルーニー・マーラの独白。若い女性がなんとか自分の居場所を見つけようとあがく、そんな話です。そこにお金持ちのファスベンダーが絡み、売り出し中のミュージシャンのゴズリングが惚れる。男女を問わず行く先々でモテまくるルーニーはしかし、その主体なき媚びようで(本人は媚びてる自覚なし)また捨てられもする。でも、行くところがなくなれば、ex-男はいつでも受け入れてくれる。そんな羨ましい展開です。若いって、いいなぁ。ルーニーは細っこいから、どこか儚げで放っておけないのかもしれませんね。私も、今度生まれるのなら是非こんな女性に(笑)。
ルーニーの独白は、どうすれば人生を有意義に過ごせるのか、どうすれば自分に納得できるのか、など、誰しもが身に覚えのあるようなことで、時代が移ろいでもみんな悩みは同じなんだなぁ、などと妙に安心したりしました。ただ、個人的にはファスベンダー氏が破滅的過ぎると思いました。いくら今が虚しくても、過去に成功しているわけだし、年齢だって大人。こなさなければならない仕事だってあるだろうし、あんなに荒れてる暇があるのだろうか、とちょっと思いました。人生そんなこともあるのかもしれないけれど、他人を犠牲にしすぎ、「荒れ時期」が長すぎ(多分)。
ゴズリングが、ちょっと付き合い始めたケイトをすぐ母親に紹介して許可を得ようとしているのも妙な感じがしたし(だって充分大人だし)、母親が「うまくいかないと思う」だったか「合わないと思う」だったか本人(ケイト)を前にいきなり断言したのも”何なのだろう”と思いました。初めて会っただけだし。描かれてなかったように思うけど、なにか理由があったのかもしれません。
画はとてもきれいでした。さすが、高名なシネマトグラファー。長くて抽象的な映画を飽きずに見れたのも、画が美しかったからかも。もちろん、役者さんたちの素晴らしさは言うに及ばずですが。
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