mixiユーザー(id:8729247)

2021年01月07日15:38

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癌細胞の移植ってことね

HPVがどうのこうのと知ったかぶりをコメントしてるやつがいたので、
医師であるワシは少し頭にきて日記を書く。

確かに子宮頸がんは子宮頸部にHPVつまりヒトパピローマウイルスが感染することで、
がん遺伝子が活性化して正常細胞ががん化するが、
これは「正常細胞ががんになる」きっかけにすぎない。
いったんがん細胞ができてしまえば、細胞は自分で自分を増殖させる。
血液やリンパ液にがん細胞が入れば流れていった先に細胞が定着して転移を起こす。
血液中に入れるがん細胞なんだから目に見えるカタマリではない。
数個の細胞がただ流れていって行きついた先で転移巣を作るのだ。
破水して子宮口を通った赤ん坊は最終的に母の股から顔をだして
まず息を吸い、次の瞬間「おぎゃー」と声をだして息を吐く。
この「おぎゃー」の前の吸気のときに、母親の子宮口にあった頸がん細胞を
羊水といっしょに肺に吸い込んだわけだ。
がん組織から崩れて直接羊水にがん細胞入ってますから、
「血中にはいった数個」どころじゃない数のがん細胞が肺に入ったはず。
つまりこれは「がんのカタマリをそのまま赤ん坊の肺に移植したら定着した」だけ。
だから細胞を調べると「肺細胞からできたがん」じゃなく「肺にある子宮頸がん」のはず。
HPVなんぞどうでもいい話なんですよ。

飛び込み分娩つまり分娩前に病院受診せず何の検査も受けなかった女性だと、
こういうことが日本でも起きる可能性がありますね。

追記;
癌細胞を手で触ったらがんになるか、とか言うコメントもあって
なんか医学ってもんが存在しない世界にいるのかと思った。
皮膚はみなさんが考えているよりずっとバリア機能高いので、
たとえ素手でがん細胞のカタマリなでまわしても普通は手のひらにがんはできません。
ただし手のひらに細かい傷でもたくさんあれば別。
取ったばかりの生きのいいがん細胞を手でさわる機会なんか
手術している医者でもないとありえない(患者家族にもふつうはさわらせない)し、
医者ならそもそも素手でがんのカタマリさわったりしない。
オトナの肺に同じ条件で子宮がん細胞注入しても必ずがんになるとは限らない。
細胞移植は成功するときもしないときもあるからね。
でも同じ実験(がん細胞移植実験)を何度も繰り返せば
「オトナ肺に子宮頸がん細胞注入してがん転移を作る」可能性が高くなるだろう。
…呼吸する臓器に気体じゃないもんを何回もいれたら
誤嚥性肺炎で死ぬ可能性のほうがずっと高いですけどね。

■母の子宮頸がん、子に移行=羊水に混入、肺がんに―世界初・国立がん研究センター
(時事通信社 - 01月07日 07:31)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=6368786
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