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2020年12月05日09:36

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草分けこそ、本質的なものだ。「オタク」をめぐって。

宅八郎さん死去 作曲家片岡宏介氏や香山リカ氏悼む
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=6330674

お亡くなりになれば、皆、仏。ご冥福をお祈りします。

「オタク」という言葉は、メディアの報道がある半年前から知っていました。
当時は、オタク的なグッズの収集の際、収集家が話し合うときに、「お宅…」と距離を置くために使った二人称の呼称が、特徴的なこととされこの言葉が生まれたようです。

つまり、元の意味は、
1 相手を「鈴木さん」などと、認知したくない。つまり、自分の世界が絶対である。
2 1を達成するためにどうしたらいいかを考え、必要な語彙(「お宅」という適切な呼称)を使いこなすことができる学力がある。
という意味です。

だから、稀代の悪鬼宮崎勤や、多くの引きこもり青年は、亜流であり本来のオタクではないです。少なくとも「オタク」という時代の結節点をみるためには役にたちません。

出始めのものには、本質が秘められています。
ルーズソックスも、雑誌などに登場するはるかに前の85年ごろ、中央線で見ました。雙葉の制服を着た二人連れの女子高生です。
(雙葉女子とは、東京の女子御三家の一つ。200人足らずの人数で、東大は10人。医学部には70人。それでいて週刊朝日の表紙のような美女が多いと評判の学校です。)

「靴下が下がってますよ」と、折よく、中年の婦人が声をかけました。
「足が長く見えるから、わざとです」と小声で言ってました。
それが、いつの間にか女子高生の象徴のようになったのは、本人の思惑とは別のものです。ただ、三宅一生さんが、「足を長く見せる」と評価していましたね。さすがデザイナーです。

オタクも、知的な意味で、自分の知性や感性に沈潜するというのが最初の意味です。
学会に行くと、オタクがあふれています。金文オタク、荘子伝本オタク、和歌オタク、教外別伝オタク…

学会に巣くうオタクは、何らかの流れ(日本思想史だとか)を想定してる点が、現代のオタクと違います。

だから、「オタク…」と言わず、知らない相手に対しても、「今、先生がおっしゃられた…」などとします。するとすかさず「福島と申します」と相手がいい、「失礼しました。今、福島さんがおっしゃられた…」と普通のやり取りが始まります。学術(つまり、日本思想史など何かの流れ)はみんなで作り上げるものだからです。

先上げた、オタクの1の性質は、悪くいえば、拒否と自閉ですが、よく言えば、
何らかの流れ(日本思想史だとか)
などの世俗の価値観や、
学位などの世俗的な地位
に無関心になることかもしれません。

完全に無関心になったら、それこそ本当の意味での貴族的な営みになるでしょう。
就職のために大学に行く。これがドンくさい庶民の発想なら、面白いから大学に行く、これこそが高貴な営みです。

しかし、そういう人は一般に少ないでしょうね。
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