フランスのカンヌ、イタリアのベネチアとともに、
世界3大映画祭と言われるベルリン国際映画祭は、
現地時間の24日、これまでの「最優秀男優賞」と「最優秀女優賞」を廃止し、
新たに「最優秀主演賞」と「最優秀助演賞」を設けることを発表しました。
映画祭の代表者はドイツメディアに対し、
「監督や脚本などを対象とする賞では、性別は問われない。
俳優の賞も性別に関係なく、
演技の出来栄えだけをもとにするべきだと考えた」と話し、
「賞をジェンダーによって分けないことは、
映画業界がジェンダーにより敏感になるためのきっかけになると信じている」と
コメントしていると報じられています。
「ジェンダー」は、
身体的特徴としての(生物学的な雌雄の)性別ではなく、
人間社会における心理的・文化的な性別、社会的な役割としての男女のあり方を
指すものだと思っています。
こうしたジェンダーを解消しようとするのが、現在の世界的な流れだと思っています。
今回のベルリン国際映画祭の判断も、こうした流れの一環なのでしょう。
ヨーロッパ社会は理念先行で動く傾向があると思っていますので、
カンヌ映画祭やベネチア映画祭も同じような流れになるような気がしています。
ベルリン国際映画祭など3大映画祭の最優秀賞を受賞した映画も何本か観ましたが、
いずれも芸術性は高いのでしょうが、
正直言って余り面白くない映画が多いように感じています。
これに対して、商業ベースに近いアカデミー賞は、
受賞作は面白い映画が多いような気がします。
今回の主演男優賞や主演女優賞を廃止する流れが、
アカデミー賞にも及ぶのかどうかは気になるところです。
アメリカの保守的な風土の中にあっては、当面は続くような気がします。
ジェンダーフリーと言われる社会運動があります。
「従来の固定的な性別による役割分担にとらわれず、
男女が平等に、自らの能力を生かして自由に行動・生活できること」と
定義されます。
基本的には、正にその通りだと思うのですが、
「男らしさ」や「女らしさ」といった通念の中で育って来た僕としては、
時々違和感があるのも間違いありません。
ジェンダーは長い人類の歴史の中で形成されて来たものなのでしょう。
だから変え得るものだとの考え方も分かるのですが、
一方で簡単には変わらないのではないかとも思います。
今回のベルリン国際映画祭の判断のような事の積み重ねによって、
変わっていくものなのかも知れないですね。
明日は、所用により日記などは休ませて頂きますので、
お含み置き下さい。
ログインしてコメントを確認・投稿する