■コロナ禍での「新しい大相撲」に慣れるしかないのか、苦しかった7月場所観戦記
(週刊女性PRIME - 07月25日 16:00)
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大相撲七月場所九日目、全勝の横綱白鵬は碧山を絶妙のタイミングから叩き込みに退け、同じく全勝で並走する新大関の朝乃山も小結隠岐の海を上手投げで制して、共に初日からの連勝を9に伸ばして賜杯レースを主導、一敗グループのうち序二段から史上初の帰り入幕を果たした照ノ富士が佐田の海を磐石の寄り切りに仕留めて大関だった平成29年一月場所以来の幕内での勝ち越しを決め、関脇正代が輝に立ち合い攻め込まれながらも土俵際で押し出しに下した一方、昨日正代との関脇同士の一番に敗れた関脇御嶽海が初顔合わせの霧馬山に上手を取れずに良いところなく寄り切りに屈して連敗して二敗に後退、全勝の白鵬と朝乃山を正代と照ノ富士が一敗で追走する展開となりました。
新大関の朝乃山の今日の対戦相手は小結のベテラン隠岐の海。二度目の立ち合いで立った最初の一番は朝乃山が左上手を取りながら巻き替えを衝かれて隠岐の海の出足に後退、突かれて土俵際で体勢を崩しながらも捨て身の左上手投げを見せ、軍配を貰ったものの物言いがつき、協議の結果は両者同体で取り直し。取り直しの一番でも立ち合いすぐに左上手を取り、またも巻き替えを衝かれて前に出られるも粘る隠岐の海をしっかり上手投げで転がして勝負あり。新大関として初日から9連勝となり、平成23年十一月場所の琴奨菊と並ぶ昭和以降歴代5位タイとなりましたが、隠岐の海の勢いを止められずに土俵際へ後退しながら上手投げを打った最初の一番について「攻められた中で投げを打ったから負けたと思った」と振り返ったように、相手十分の展開に持ち込まれる危ない一番となり、全勝を守ったとは言え課題も浮き彫りとなった、今日の朝乃山でした。取り直しの一番については「取り直しになったから切り替えて攻めた。巻き替えたところで反射的に投げられた。この勝ち方も大事。明日から引き締めたい」とプラス思考で振り返った朝乃山。明日は二敗に後退した御嶽海と当たりますが、初日からの勝ちっ放しが自身初で、12番以上が平幕で優勝した昨年の五月場所だけとまだ大勝ちの経験に乏しい新大関であり、役力士や上位力士と当たってどう推移するか、これから真価の問われるところだと思います。
その他。角番大関貴景勝は東前頭6枚目の炎鵬を突き倒しで制して6勝目を挙げましたが、一番前の朝乃山に続いて大関戦二番で物言いがつきました。立ち合い、貴景勝は炎鵬を懐に入れずにまえに突いて出たものの、土俵際で左に躱されて両者勢い余って土俵下に。行司軍配は貴景勝に上がりましたが同体ではないかと物言いがつき、協議の結果は炎鵬の体が出るのが僅かに早く、軍配通りで6勝目。また、好調な土俵が続き二敗グループにいる元大関で東前頭14枚目の琴奨菊が玉鷲との幕内優勝経験者同士の一番を寄り切りに仕留め、第72代横綱稀勢の里(荒磯親方)を抜き歴代単独6位となる幕内通算715勝目を挙げ、ベテラン勢を突き落としに退けた新入幕の弟弟子の琴勝峰、同じく弟弟子の琴恵光を叩き込みに仕留めた妙義龍らとともに勝ち越しまであと一番の二敗グループにつけました。
さらに、今日は物言いの多くついた土俵で、十両では白鷹山と翔猿の一番で一指または二指を折り返すと言う禁じ手の確認を理由とした珍しい物言いがつきました。この一番、小兵の翔猿が白鷹山の懐に飛び込もうとする一方で白鷹山が突き放そうとし、途中で互いに伸ばした手で組み合った上で白鷹山が押し出す展開となりましたが、物言いに。伊勢ケ濱審判長(第63代横綱旭富士)の説明では「白鷹山が指を持って折ったのではないかと確認があり、折っていませんでした」とのことで、軍配通り白鷹山の勝ち。この理由での物言いがつくのは史上初だそうですが、何とも不思議な感じの一番だったと感じました。
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