ジュヴナイルSFに分類される小説「ラモックス」。創元推理文庫、1987年版。
著者はハインライン、翻訳は大森望、挿絵があまのよしたか、という豪華さ。
ジュブナイルは「子供向け」「子供だまし」と翻訳されることもあるが、この「ラモックス」は子供も楽しめるが、大人もおおいに楽しめる小説である。いまや古典SFなのでいろいろ古く感じる部分はあるが、これほど「いつ読んでも楽しい小説」は多くない。
ネタバレ注意、ではあるが、ここで書くことを知っていても存分に楽しめる作品だぞ。
ごく簡単に言うと「先祖代々ペットとして宇宙怪獣を飼っていたら、本星からお迎えが来てしまった」お話だ。
子供向けだけではない、と書いたのはここに宙務省というお役所がからんでくるからだ。宇宙外交の舞台でのドタバタだけでなく、長官と次官のやりとりなど、大人になってからのほうがはるかに楽しめる。
翻訳もすばらしいが、ところどころにある挿絵がまたすばらしい。
ハード(ハードウェアということではない)な作品も多くあるハインラインだが、これはほぼ全編楽しく読める。
しばらくたったらまた読もう。
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