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2020年03月22日21:00

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やっぱり、「非常事態の場所」で力を発揮した白鵬。

■白鵬44度目V、鶴竜との相星決戦制す 大相撲春場所
(朝日新聞デジタル - 03月22日 17:37)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6018037
大相撲三月場所千秋楽、二敗の両横綱による結びの一番の相星直接対決となった賜杯レースは、白鵬が鶴竜を寄り切りに仕留めて44度目の優勝を決めました。この一番、白鵬が一度嫌って二度目の立ち合いから鶴竜が左上手を取り、白鵬は左上手が引けず、左四つに。白鵬が右上手を取って寄って出るところを鶴竜が右上手を取り、白鵬が右四つに巻き替え、右上手を取っての寄り切りで勝負あり。24秒3の大一番を制した白鵬は、取組後に「いろいろあって終わったな、と。喜ぶというより、無事に終わってホッとしたのが先ですね」と無観客の15日間を振り返ってコメントしましたが、十日目に阿武咲に、十二日目には関脇正代に不覚を取って一度は賜杯レースの先頭を譲ったものの、関脇朝乃山、二敗で並んでいた碧山、そして千秋楽の横綱鶴竜を退けて最後の三番を制し、かつて賭博スキャンダルでNHKのテレビ中継が見送られた平成22年の七月場所(15戦全勝)、八百長スキャンダルで三月場所の開催キャンセルに追い込まれた後に本場所とは異なる異例の形式で行われた平成23年五月技量審査場所(13勝2敗)を制して非常事態の場所となると本領を発揮、横綱としての責任を果たして来たこの第一人者が、やっぱり強かったと言えますね。
千秋楽恒例の協会挨拶は、弓取り式が終わった後に幕内全力士が東西土俵下に整列、審判部の親方衆を背後(向正面)に従える異例のスタイルで行われ、八角理事長(第61代横綱北勝海)が挨拶文を読み上げましたが、冒頭の約10秒間、感極まったように言葉を詰まらせながら「千秋楽を迎えることができましたことは、ひとえにテレビ、ラジオ、インターネットを通じて応援してくださった全国の皆さんからのご支援、関係者によるご尽力の賜物です」と続け、その後に表彰式が行われました。その全文は、

千秋楽にあたり、謹んで御挨拶を申し上げます。本日、千秋楽を迎えることができましたことは、ひとえにテレビ、ラジオ、インターネット等を通じて、応援してくださった全国の皆様からのご支援、関係者によるご尽力のたまものです。心より感謝申し上げます。
この三月場所を開催するにあたっては、一つの信念がありました。元来、相撲は世の中の平安を祈願するために行われてまいりました。力士の体は、健康な体の象徴とされ、四股を踏み、相撲を取る。その所作は、およそ1,500年前から先人によって脈々と受け継がれてまいりました。
今場所は過酷な状況下の中、皆様のご声援を心で感じながら、立派に土俵を務めあげてくれました全力士、そして、全協会員を誇りに思います。
我々は、これからも伝統文化を継承し、100年先も愛される国技大相撲を目指してまいります。
最後に、新型コロナウイルスでお亡くなりになられた方に、哀悼の意を表するとともに、ご遺族の方には心よりお悔やみ申し上げます。また感染された皆様の一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げ、千秋楽のごあいさつとさせていただきます。

とのことで、初日の挨拶同様、相撲の歴史や伝統文化としての側面を織り込んだ内容で、「皆様のご声援を心で感じながら、立派に土俵を務めあげてくれました全力士、そして、全協会員を誇りに思います。」の行が印象的でした。
表彰式では国歌斉唱、賜杯と内閣総理大臣杯(八角理事長が代理で授与)になどにとどめ、三賞表彰、出世力士手打式、そして土俵にお祀りした神様を天にお送りする神送りの儀式まで、無観客の本場所となったこの三月場所の終了をテレビの画面で見守ることになりました。出世力士手打式以降は通常テレビ中継されないため、まさに「貴重な映像になりますよ」(NHKテレビ向正面解説の元小結舞の海秀平)であり、初めて見る光景に見入ってしまいました。
それにしても、2月の段階では開催の是非が不確定な状況だった中、無観客ながらも15日間をやり終えたことは良かったと思います。三月場所(大阪場所・春場所)担当部長の高島親方(元関脇高望山)は「1日1日気が休まることはなかったが、今日になって価値のある場所だったと思う」と語ったそうで、こうした異例の状況の中、熱戦が結構あった印象ですね。待ったあり、物言いあり。これを「熱戦」と称して良いのかはさておき。
さて三賞ですが、殊勲賞は十日目に全勝だった横綱白鵬に土を付けた西前頭5枚目の阿武咲、敢闘賞は十三日目終了時点まで優勝の可能性を残し、千秋楽までに11番を挙げた東前頭9枚目隆の勝、技能賞は突き押し相撲を評価された西前頭13枚目の碧山がそれぞれ初受賞。賜杯レースの脇役的存在に甘んじた関脇朝乃山と前頭3枚目御嶽海は落選。優勝争いを演じながら最終盤に3連敗した碧山としては、技能賞という形で15日間を評価されたのは良かったのではと思います。
その他。十両優勝は唯一三敗で千秋楽を迎えた20歳の東6枚目琴勝峰が東13枚目千代の海を押し倒しで下して12勝3敗で初の十両優勝。決定戦となった三段目は西30枚目で前頭4枚目まで番付を上げたことがある宇良が同じ木瀬部屋の南海力を叩き込みで制して先場所の序二段優勝に続いての各段優勝を飾りました。
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