世界35カ国、2000万人の読者を持つディーパック・チョプラが、人体で起きているシンクロニシティを説明し、人体の生命のスゴサを解説しています。
以下、ディーパック・チョプラ「迷ったときは運命を信じなさい」サンマーク出版より抜粋。
細胞の動きとその謎
人体は60兆の細胞からできています。そして受精した卵子がわずか50回分裂を繰り返すだけで、60兆という細胞ができあがるのです。最初の分裂で2つに分かれ、2度目には4個になります。3度目には8個になり、その後、数を急激に増やして生きます。50回の分裂で体内に60兆もの細胞ができあがったところで、この作業は完了します。
あなたの体内のすべての細胞は、たった一つの細胞から生まれてきました。ひとつの細胞が何度も分裂を繰り返していくうち、細胞に違いが現れてきます。人間の身体には、球状のシンプルな脂肪細胞から、薄く枝分かれした神経細胞まで、250種類もの細胞が存在しています。ひとつの細胞がどのようにして多種多様な細胞へと分かれていくのか、科学者はまだその謎を解明していません。その後、細胞は胃、脳、皮膚、歯など、特殊な機能を果たす身体の部分に組織化さていきます。
1秒間に100万以上の作業が同時進行
一つひとつの細胞は、体内で専門的な役割を果たしているだけでなく、身体の機能を維持するために1秒間に数百万という作業を同時に行っています。ほんの一例をあげるだけでも、タンパク質をつくり、膜組織の浸透性を調整し、栄養素を処理しているのです。この役割を果たすためには、それぞれの細胞が、ほかのすべての細胞が果たす役割を知っておかなくてはなりません、そうでなければ、肉体は分解してしまうでしょう。「すべて」であるという相関関係を利用し、細胞一つひとつが同調していなければ、人体は機能しないのです。
1秒間に100万の作業をしている60兆もの細胞は、生活し、息をしている人間を支えていくために、自らの活動をどのように調節しているのでしょう? どうすれば、人間の肉体は思考を生み出し、毒素を排泄し、赤ちゃんに微笑み、そして赤ちゃんを作るという離れ業を同時になしとげられるのでしょう?
意思はいずこから
つま先を小刻みに動かすためには、まず「つま先を動かそう」という意思を抱きます。
その意思が脳の皮質を活動させ、次に脊髄を通して足に神経衝動が伝えられ、つま先が動くのです。これは奇跡といえないでしょうか?
また、「つま先を動かそう」という意思はどこから生まれてくるのか、考えてみましょう。つま先を動かそうと考えた瞬間、
● 脳内に制御された電磁気の嵐が発生し、
● 神経に転送され、
● ある化学物質が放出されて、
● つま先は動きを開始します。
しかし、考えを抱く前には、動力となるエネルギーはどこにも存在していません。この一連の動きはきわめて直線的、機械的で、局所的な現象です。しかし最初だけは例外です。
すべては意思から始まりますが、意思はどうやって電気をつくり出すのでしょう?
科学者は、活動電位(細胞組織の興奮時に起こる一過性の電位変化)、神経伝達物質、筋肉の収縮など、人体の仕組みについては理解しています。しかし、意思がどこで発生しているのか突き止めた科学者はひとりもいません。
目で見ることはできなくても、意思が存在しなければ、わたしたちの身体は麻痺してしまうでしょう? しかし、それはどこで生まれるのでしょう?
身体のなかのシンクロニシティ
人の身体ではシンクロニシティがつねに起こっています。体内のほんのわずかな変化にさえ、全身が反応しています。たとえば、一日中、何も食べないと血糖値が下がりはじめます。すると即座に値を回復できるよう、全身にシンクロニシティが発生するのです。
● すい臓からはグルカゴンと呼ばれるホルモンが分泌され、
● 肝臓に蓄えられていたグリコーゲンをグルコースに転換し、身体のエネルギー源にし
ます。これに加え、
● 脂肪細胞は脂肪酸とグルコースを血液の流れに放出し、
● 神経細胞は骨格筋を刺激してグルコースの貯蔵を停止します。
この作業がいっせいに開始されるのです。
● インシュリンの量は減少し、
● 心拍数が高くなりエネルギーが素早く体内に回るようになります。
血糖を正常値に戻すため、体内では約百万の出来事が同時に発生しているのです。
これは体中でいっせいに発動する機能のほんの一例にすぎません。このすべての活動が、従来の物理学では説明できない、光の速さより素早く伝達されるコミュニケーションがなければありえない出来事です。
心臓のペースメーカーが引き金
光より速く伝達されるこの瞬時のコミュニケーションは、心臓の電気的活動が引き起こす共振によって開始されることが明らかになりました。
心臓にはペースメーカーの機能が備わっていて、平均1分間におおよそ72回の鼓動を維持します。このペースメーカーは、数秒ごとに電気インパルスを発信し、それが心臓を機械的に収縮させています。電流が存在するところには電磁場が発生しますので、心臓が鼓動するたびに、全身に電磁エネルギーが送られていきます。心臓は電磁場をもつ人体で最高の発信機なのです。
心臓は共振の場をつくり出し、体内に存在する一つひとつの細胞をほかのすべての細胞と同調させています。そのエネルギーは体内ばかりではなく、体外にも放出されています。しかも、ほかの人間もこの信号を受信したことが科学的に記録できるのです !
シンクロナイズッド・ダンシングと乱すもの
電磁場が全身に広まり、細胞が同じ共振の場に置かれたとき、すべての細胞が同じ音楽にあわせてダンスを始めます。独創的な考えを抱いたり、安らかな気分でいたり、愛を感じているとき、電磁場はきわめて安定した状態にあります。どの細胞もほかの細胞がどのような活動をしているのか理解しています。胃の細胞が塩酸を作り、免疫細胞が抗体を作り、すい臓の細胞がインシュリンを製造し、それぞれが効率的に自分の仕事をしていますが、すべての細胞は同じ目標に向かって働いているのです。
健康な身体では、このシンクロニシティが寸分の狂いもなく調整されていますが、病気になると、リズムの一つに乱れが生じてきます。
その最大の原因がストレスです。敵意や不安などのストレスが体内の「すべて」である結びつきを破壊すると、身体のバランスは崩れてしまいます。
心臓の電磁場を乱す感情はたくさんありますが、その最大のものは怒りと敵意です。体内のシンクロニシティが崩れてしまうと、身体の各部分は自分勝手に振る舞いはじめます。免疫システムが狂い、ガンや感染症にかかりやすくなり、老化が進んでしまいます。怒りや敵意の影響力は凄まじく、犬はすぐにこのマイナスの感情を察知し、敵意を抱いている人間を見ると吠えたり、獰猛になるのです。
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