近頃は、狂牛病の話題はすっかり落ち着きましたというか、米国でのBSE発生で外食産業が右往左往していると言います。日本の外食産業の多くは輸入に頼っているのですから、大丈夫なのであろうか。米国の自給自足は100%を超えていますが、日本の自給自足できる食物は40%を切っています。
エネルギーに関しては、石油・石炭・天然ガス、すべて海外へ依存しています。市場原理だけで自国の食料を外国に頼るのは危ない考えで、日本は歪んだ食文化になりつつあります。日本国の陸路で東京に農作物を運ぶよりも、薬漬けにした農作物を外国から大型船で荷揚げした方がはるかに安いのです。
過去には米国が検査を怠っていたので、無関係の和牛の消費にまで影響を及ぼしました。しかも、それに輪をかけ、牛肉の替わりに鶏肉があるではないかと思っていたら、鳥インフルエンザが地球規模で拡大しました。鳥インフルエンザは、口蹄疫やBSEなどの他の流行病とは違う怖さがあります。
多くの家畜疾病は人に感染しない、感染力が極めて低いが、鳥インフルエンザウイルスはヒトインフルエンザウイルスの原種とされ、新型ヒトインフルエンザに変異して数年後に大流行する恐れがあります。インフルエンザの殆どは中国南部が発祥としています。インフルエンザウイルスは、最初に、鴨に感染し、糞を介してほかの動物に伝染します。
ウイルスは呼吸器に感染しますが、鴨だけは腸の中で増殖するため、鴨自体は発病しません。鴨はインフルエンザウイルス培養器みたいなものです。野生の渡り鳥に感染すれば国境を越えて世界中に流行します。その鴨の世界最大の生産地が中国南部で、他の流行性の家畜疾病も中国を発祥の地としていることが多いと言います。
中国の経済発展は様々な分野で歪みを引き起こしていますが、農畜産業も例外ではないのです。中国では、国内消費や日本向け輸出の増大で生産量は増え続けていますが、衛生面での管理システムはほとんど機能していません。このような中国農業に日本の食はますます依存度を高めています。
食の安全への関心は年々高まり、日頃、食の安全、スローフード、食糧自給自足の向上などと言っていますが、吉野家やマクドナルドに群がっているのです。テレビ・マスコミの報道等で、食品の現状を嘆き、大手メーカーのCMに騙され根拠のない風評に踊らされる消費者の姿勢に文句をたれていても、鳥フルには、手を良く洗い、ウガイをして、マスクをして、室内の湿度を保って自己防衛に努めることしか対処方法を知らないのです。
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