第九は今年4公演と前述したが、そうなった一因は大阪フィルハーモニー交響楽団の
ベートーヴェン交響曲全曲演奏会が含まれているから。指揮者は引き続き尾高忠明音楽監督。
明日の「市民の第九」と関係ないかと言えば必ずしもそうは言えないと思う。何故なら明日の
指揮者である朝比奈千足さんのお父様である隆さんが創立した楽団が大フィルだから。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770〜1827)作曲
交響曲第9番ニ短調Op.125 「合唱付き」
指揮:尾高 忠明
ソプラノ:澤畑恵美
メゾソプラノ:竹本節子
テノール:福井 敬
バリトン:福島明也
管弦楽:札幌交響楽団
と言う訳で、このCD。札響とのツィクルスを収録したもの。5枚組の盤でDISC5に収録されている。
尾高さんのベートーヴェン交響曲全集として買ったのだが偶然、大フィルツィクルスと指揮者と
テノール歌手が同じ。
冒頭のホルンの弱奏が印象に残った。ここは弱奏でなければならない。
後続の「レラ」が響かなくなる。
第3楽章が途中からテンポが変わる事を初めて知った。Adagio molto e cantabileであると思って
いたが途中からAndante moderatoが出て来る。それにしても、この楽章の甘美な事。
終楽章のハイライトは歓喜の大合唱であろうが、その手前で前楽章は批判される。
批判されるが否定されてはいない。交響曲には鉄則があり、冒頭の調の同主調で曲を
終えなければならない。ニ短調で始まった交響曲第9番はニ長調で終わる。冒頭の「レラ」は
死んではおらず、#ファの威力で魔力を破壊する。曲の最後の辺りに何となく尾高さんの
こだわりを感じた。運動会の徒競走をするような旋律である。少し勿体ぶって出してくるの
である。
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