■貴景勝、御嶽海に屈し1敗 大相撲九州場所の全勝消える
(朝日新聞デジタル - 11月17日 19:37)
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大相撲十一月場所七日目、昨日まで全勝で賜杯レースの単独トップに立っていた小結貴景勝が関脇御嶽海の叩き込みに屈して一敗に後退、大関高安が前頭三枚目の竜雷の寄り切りに苦杯を舐めて二敗となり、一敗グループにいた千代大龍が関脇逸ノ城に、栃煌山も前頭筆頭北勝富士にそれぞれ押し出しで敗れて二敗に後退。賜杯レースの先頭には貴景勝、阿炎を押し出しに退けた大栄翔、帰り入幕の荒鷲を押し出しに仕留めた阿武咲の三人が一敗で並走する展開となり、賜杯レースは混沌とした様相になるような気がします。
今日の貴景勝は、突きの応酬から御嶽海に前に出られ、左往なしを見せるも不発で、押し込まれた末に叩かれてバッタリ。しかし、御嶽海が叩いた際に手が髷にかかったのではないかと物言いが付き、協議の結果は「髷にかかっておらず、軍配通り」となり、勝負あり。立ち合いから御嶽海の当たりが強く、貴景勝は自分優位の展開に持ち込めずに敗れた一番となりました。
横綱が揃って休場する中、賜杯レースを主導する立場のはずの大関陣で勝ったのは前頭四枚目の正代を押し出しで制した大関豪栄道のみで、大関高安は初顔合わせの西前頭三枚目竜電に2分近くの長い土俵の末に寄り切りに屈して二敗に後退、大関栃ノ心も前頭四枚目嘉風に掬い投げに(36=尾車)のすくい投げを食らって3勝4敗の黒星先行となりました。
今日の高安は、立ち合い竜電の左下手を取りながらも頭をつけられて腰高になり、膠着した展開となって長い相撲になりましたが、強引に下手投げを打っても不発に終わり、勝機を見出だせぬまま1分58秒3を要して竜電に寄り切られて勝負あり。小結貴景勝が敗れ一敗となり、賜杯レースの先頭に立つはずでしたが、同じ一門の初顔合わせの平幕力士に不覚を取って二敗に後退、厳しい土俵が続いている印象があります。支度部屋では終始無言だったようですが、かの兄弟子同様、精神面の課題が指摘される今場所の土俵となった感がありますね。
その一敗グループに名を連ねるのが、先場所負け越して東前頭十三枚目に番付を下げた阿武咲。貴景勝と同年齢で高校時代からライバル視されましたが、今年の一月場所九日目に右膝後十字靱帯損傷で途中休場し、十両に下がって優勝して番付を戻すも先場所はその膝の状態が芳しくなかったからか負け越し、今場所は「怪我をしてから一番状態が良い」とのことで好調な土俵。今日は東前頭16枚目の荒鷲を押し出しに退け、貴景勝と賜杯レースのトップを並走する展開となりました。
その他。十両の相撲を審判長として担当した審判部の高田川親方(元関脇安芸乃島)が、東十両5枚目の石浦に「立ち合いを駆け引きに使わないように」と苦言を呈したとか。西十両二枚目安美錦との一番で、石浦が立ち合いで左に変化して叩き込みで勝ちましたが、取組成立前に待ったが3度あったそうで、2度目には安美錦の待ったが行司に通じず両者が中途半端に立ち、押し出した安美錦に1度は軍配が上がりながら審判長の高田川親方が立ち合い不成立としてストップ。続く3度目の立ち合いで石浦が待ったをし、4度目になってやっと成立したのだとか。
待ったが3度以上あった場合に当事者の力士は審判部室に呼ばれ、注意を受けるのだそうですが、3度目の立ち合いでの待ったを故意と判断したようで、石浦に対して「立ち合いを駆け引きに使うな」と注意したとか。高田川親方は、石浦への言葉を「個人的な判断」とした上で「相撲は勝負、スポーツですが、興行の面もある。お客さんが納得しないと思うから、止めたのに、ああいう相撲の後なんだから、正々堂々とやるべき。本人は違うと言うが、私には立ち合いを駆け引きの道具にしたとしか思えなかった」と説明したそうで、長い間の課題でもある立ち合いの乱れに一石を投じる見解となるかも知れません。
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