昆虫は、蚕のさなぎ、サソリ、蚊の目玉と、色々食べましたが、蜂の子は忘れられません。
最初に蜂の子の存在を知ったのは、田舎でした。
昔の田舎ですから、中元歳暮は、デパートから送らせるなどは、以ての外。相手の気に入るような品を見繕って持参しました。といっても、普通の人は、老舗の菓子や入手難の地酒を持参するという程度ですが…
私も習ったことがある大酒のみの書道の先生がいました。
書道塾に通っている生徒の凝り性な親御さんが、スズメバチの巣を見つけ、親蜂を追い払ってから、中元にしました。先生は大層喜ばれたといいます。
何でも、バター焼きにして食べるとのことでした。
何かの機会にバター焼きを食べたはずですが、おいしかったという記憶が微かにあるだけです。
その後に、東京の下北沢の金紋寿司幸という寿司屋で、食べる機会がありました。
もう店はありませんが、金紋という看板と寿司幸という看板の二つがあり、中で繋がっていて、年配の職人さんが二人並んでいる、金紋側のカウンターで食べるという面白い店でした。
変わったネタがありました。鮑のくちばしやタイの白子から始まって、ウミガメの卵すら食べたことがありますが、中でも蜂の子は、十八番です。
握った酢飯に分厚い海苔を乗せて、大根おろし少々、そこに蜂の子を乗せます。
とってもうまかったです。院生のころでしたから、金がなくて頻繁に通えませんでした。しかし、交際時代の家内を連れて行ったことがあります。
(ちなみに家内が娘たちに、「男が寿司屋に連れて行くと言ったら注意しなさい。ママは、パパに場末の渋い寿司屋に連れていかれて、落とされたんだから。」といまだに言います(笑)
蜂の子は、栄養があります。
言い伝えでは、白髪を黒くする、血行をよくする、耳鳴りを防止する、顔の色つやを良くする、安眠…と、ほぼ漢方の腎(泌尿、生殖、内分泌、老化防止)に相当します。
『神農本草経』にも、「久服令人光澤、好顏色、不老」(久しく服せば人をして光沢あらしめ、顔色を良くし、老いず)とあります。分類は「上品」(いくら長期間服用してもいい)。顔色が良くなるということは、毛細血管に効くのかもしれません。もしもそうならば、網膜、腎臓の糸球体、心臓などにも効くかもしれません。漢方の腎(泌尿、生殖、内分泌、老化防止)とは、その辺りを帰納的に分類した言葉でしょうね。
西洋医学的にみてもビタミンやアミノ酸、微量元素などが豊富です。
常食したいですが、鯖缶大で2000円と高いのと、どうしても酒のつまみになってしまう点が難点です。
かといって、何しろスズメバチですから、養殖は難しいでしょう。
味は、牡蠣を小さくしてやや酸味と刺戟味を付けたようです。缶詰や瓶詰は味がついています。かき揚げという訳には行かないかもしれません。炊き込みご飯にするとうまそうですが、二合炊いて二千円という現状の値段では、抵抗があります。
■広がるか昆虫食=栄養たっぷり「スーパーフード」−欧州
(時事通信社 - 06月16日 15:05)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5158681
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